向日葵の咲くおうち ③【雪】 (ページ35)

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確信犯？ページ35

佐久間side

在宅勤務にも慣れてきた、今日この頃。

週に1回ほど行われるチームごとのオンライン会議。

一応上司はいるけど、小規模のもので和やかに進んでいく。

そんな中、リビングでラウールと遊んでいたはずの陽葵の声が廊下から聞こえてきて、やばいとおもった瞬間、バーンとドアを開けて入ってきた。

陽葵『さっくーん！！！』

佐久間「あっ、ちょ、陽葵！今はダメ！」

陽葵『えっ！？』

時すでに遅し。

会議の画面にバッチリ写る陽葵。

………やっちゃった。

【おっ、佐久間の隠し子か？】

【え、佐久間くんに隠し子！？】

【隠し子にしては大きくない！？】

全員で隠し子を疑う同僚に苦笑い。

佐久間「ちょっとぉ！違いますよ？陽葵、さっくんお仕事だから、また後で遊ぼ？」

陽葵『はぁい。おちごとじゃましてごめんね？』

佐久間「ううん、俺も入っちゃダメって言ってなかったから。みんなと遊んで待っててね」

部屋から陽葵を出して、後ろを振り返るとニヤニヤしている同僚たち。

【佐久間、デレデレじゃん】

【いいパパって感じでしたね〜！】

【かわいいお子さんだったな】

佐久間「もー、やめてくださいよー！今、住んでるシェアハウスの管理人さんの娘さんです〜！でも、かわいいですよね！知ってます！本当に世界一かわいいですよ！ガチで目に入れても痛くないっす。笑」

【親じゃないけど、親バカじゃん】

佐久間「それは否定しません！あ、会議止めちゃって申し訳ありません！で、何話してましたっけ？笑」

【おい、佐久間！笑】

佐久間「ふは！すいません！陽葵が可愛くて忘れちゃいました！」

社長がいる会議じゃなくて良かった〜！

ま、俺、社長に気に入られてるから大丈夫だと思うけどさ！

オンライン会議を終えて、部屋を出ると康二の部屋のドアが少し開いてて中から声が聞こえる。

こっちは打ち合わせとかかなー？と通り過ぎようとしたら聞こえた声にびっくりして立ち止まった。

向井「せやろ？陽葵可愛いやろ？世界一可愛いねん。なぁ、正門聞いとる？」

正門「聞いとりますって。ねー、陽葵ちゃん」

陽葵『うん！よしくん今日もかっこいいね！』

正門「ありがとう。陽葵ちゃんは、かわえぇな」

陽葵『わーい！ありがと！』

向井「正門、口説くんやめて！俺の陽葵やから！」

正門「いや、自分が打ち合わせしよゆーたくせに、陽葵ちゃん連れてきたんでしょうが」

向井「そうやった！」

正門「はぁ…ホンマ疲れる」