向日葵の咲くおうち ③【雪】 (ページ30)

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🌻

陽葵『ほっくん、ひま、ホットケーキつくった！』

北斗「おー、陽葵が作ったの？食べたいな」

陽葵「うん！」

みんなでホットケーキ食べたんだけど、陽葵は隣に座った北斗くんに何回も『おいしい？』って聞いていた。

そんな光景を沢山見せられた照は、またまたストレスフルになったみたいだけど、北斗くんが持ってきてくれたチョコレートが美味しかったみたいでご機嫌に。

なんだかんだ単純だよな、照って。

その後、やっと自室から出てきた翔太に北斗くんのことを放置して抱きついた陽葵。

北斗くんはそれを見て「なるほど」と呟いていた。

気になったのでどういう意味が聞くと、翔太の顔が亡くなったお兄さんに少し似ているらしい。

北斗「ねぇ、Aさん。渡辺さんって兄貴にちょっと似てるよね」

『あ、北斗くん気づいちゃった？そうなんだよ〜』

深澤「ごめん、聞いちった！」

『いやそれは全然いいんだけど、ひーくんが悲しむかなって思って黙ってたんだよね。だって、陽葵がしょっぴーのこと好きなのは本能的ってことじゃない？』

深澤「いや、逆にあきらめがつくかもよ？」

『じゃあ、ふっかはつくと思う？』

深澤「つかねーな」

『でしょ？』

北斗「ねぇ、来た時からずっと思ってたんだけど、あの岩本さんって人、陽葵のなに？」

『陽葵の罠にハマったこじらせ男子…かな』

深澤「いや、Aさん。そんなん照が聞いたら泣くよ？」

『ふふふ、だから3人だけの秘密ね』

そう言って口に人差し指を当ててシーっと微笑むAさんを見て、この親にしてこの子ありなんて思ったのだった。