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🌻
少しピリついた雰囲気の流れるリビングで、Aさんが呆れたように口を開く。
『ねぇ北斗くん、もしかしてわざとからかってる？』
北斗「あ、バレた？」
『もうやめてよ！びっくりするじゃん！』
北斗「だって、こんな男まみれのシェアハウスって聞いたの最近ですよ？いざ来てみればみんなイケメンだし、なんか、すごい睨んでくる人いるし。俺、天国の兄貴になんて言えばいいんすか」
『だって北斗くんは先に相談したら反対すると思ったんだもん。私はここに来たこと1度も後悔してない。陽葵といる時間が増えて、心にも余裕ができた。なにより陽葵の笑顔が増えたの。だから、あの人もきっと認めてくれるって信じてる』
北斗「……そう。とにかく、うちはずっと2人のことも家族だって思ってるから、いつでも来てください。父と母も待ってるから。まぁ、もう俺は実家出てるけど」
『うん、ありがとう。感謝してる』
ここはもしかして2人だけの世界？
ん？というか、もしかしてこの人……
『ってことで、空気を読んで黙ってくれたみんな！こちら旦那さんの弟の北斗くんです！』
やっぱり！？そうかなって思ったんだよ！
なんとなく写真で見た旦那さんに似てるような気がしたし。
向井「そういうことなん！？」
阿部「写真でしか見たことないけど、たしかにAさんの旦那さんと雰囲気が似てるね」
北斗「あー、たまに言われます。顔は似てないんすけどね。なんなんでしょうね」
ラウ「でもAさんの名字って松村じゃないよ？」
『それは、なんか結婚する時に二人で話しあって私の名字選んだんだよね。理由はね、花澤って響きも字も可愛いよなって旦那さんが言ったから。笑』
佐久間「いや、理由ワロタ」
北斗「2人は昔からそんな感じだったんすよ。だからうちの親もなんも言いませんでした」
『本当に感謝してるよ。お義父さんとお義母さんと北斗くんには』
北斗「俺はなんもしてないよ」
『またまた、そんなこと言って』
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作者名：Sakuya
| 作成日時：2020年12月11日 21時
