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……Aさん、まさかこれを狙ってた訳じゃないよね？
でもAさんならありえるんだよなぁ。
きっと、聞いても『そんなわけないでしょ！』って言うんだろうけど。
渡辺「はい、できた。」
陽葵『ありがと！かわいい？』
渡辺「うん、かわいいよ。それで陽葵は、お昼ごはん何食べたい？」
陽葵『うーん……チャーハン！』
渡辺「おぉ。」
なんとか俺にも出来そうなメニューに少し安心。
陽葵を連れてリビングに降りるとAさんはキッチンに、ふっかとラウールはテレビを見ていた。
『あれ？もうお昼ご飯作る？』
渡辺「うん。」
『じゃあ、どいてあげるね。』
そう言ってしていたエプロンを外すAさん。
渡辺「え、ガチで手伝ってくれないの！？」
『もちろん。』
陽葵『ひま、おてつだいする！』
『じゃあ、陽葵もエプロンしなさい。』
陽葵『うん！』
涼太に貰った小さな赤いエプロンを付けた陽葵。
俺もとりあえず涼太のエプロンを借りた。
まるで予知されていたように冷蔵庫の中には2人分のチャーハンの材料が分けられて置いてあった。
これは、陽葵がAさんにチャーハンって答えなさいって言われてたな？笑
久しぶりに握る包丁で具材を切っていると
ラウ「え、マジで怖い！しょっぴー怖い！」
深澤「翔太、大事な商売道具の手を切る気なの！？」
俺の包丁さばきが不安らしく外野がうるさい。
渡辺「お前ら、うるせー！」
『こらー、2人とも今日は邪魔しないの。』
ラウ「はぁい。」
陽葵『ひま、たまごわる！』
渡辺「出来んの？」
陽葵『できるよ！』
小さな手で器用に卵を割る陽葵。
Aさんの手伝いをよくしてるからだろう。
渡辺「上手だね。」
陽葵『ありがと！』
なんとか完成したチャーハンを陽葵と食べた。
Aさんのと比べたら微妙なはずのチャーハンを陽葵は美味しいと笑顔で食べてくれた。
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作者名：Sakuya
| 作成日時：2020年12月11日 21時
