向日葵の咲くおうち ③【雪】 (ページ15)

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🌻

宮舘「え、陽葵！？どうしたの？」

陽葵『おつかいきた！』

宮舘「1人で来たの！？」

陽葵『うんっ！』

宮舘「え！俺、聞いてないよ！？ちゃんとママに言われてきたんだよね？」

陽葵『うん、ママにいっておいでっていわれた！』

宮舘「そっか。1人で来れて偉いね」

頭を撫でながらも一応グループLINEで【陽葵がうちの店におつかいに来たんだけど、AさんがOKしたんだよね？】と確認。

そうするとすぐにAさんから【あ、無事着いたみたいで良かった！うん、許可しました！】と返信が来た。

その他にも過保護な人達から【は？】【ひとり？】【え、待って。どういうこと！？】と沢山LINEが来ていたけど一旦無視することにしよう。

宮舘「で、陽葵はどんなお花が欲しいの？」

陽葵『うーん、あのおねえちゃんにきく！』

とバイトちゃんの方へ走って行ってしまった。

えー、なんで俺に聞いてくれないんだろう？と思いつつも陽葵と一緒に帰ろうと裏のパソコンの電源を落とす。

これは別に明日でもいい作業だし。

表に戻ると陽葵がお花を受け取っていた。

陽葵『おねえちゃん、ありがとう！』

【どういたしまして。あ、宮舘さん！陽葵ちゃんからは、お金貰わなくていいんですよね？】

宮舘「うん、もちろん」

陽葵『ダメっ！ひま、ママにちゃんとおかねはらいなさいっていわれた！』

宮舘「えー」

陽葵『はい！』

俺にパンダポシェットから取り出した5000円札を渡してくる陽葵。

Aさん…幼児にこんな大金持たせないでよ…。笑

宮舘「うーん。じゃあ一旦そのお金は預かるね」

陽葵『わかった！』

バイトちゃんと社員の男の子に締め作業を任せて、陽葵とシェアハウスに帰る。

途中で陽葵の好きなアイスを食べさせちゃったから、多分Aさんに怒られるなぁ…。

そこは誕生日に免じて許してもらおうと決心してシェアハウスのドアを開ける。

陽葵『ママ〜！ただいま〜！』

『陽葵、おかえり。あれ？舘様も一緒に帰ってきてくれたの？』

宮舘「明日でいい仕事しか残ってなかったからね。しかも、陽葵1人で出歩かせ過ぎると怒るでしょ？あの人たちが」

『ふふ、そうだね。だってもう既に結構怒ってるもん』

笑いながらAさんがLINEの画面を見せてくる。