向日葵の咲くおうち ③【雪】 (ページ2)

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陽葵『ふたりとも、どうしたのぉ？』

佐久間「どうしたのじゃないよ！なんで阿部ちゃんに何も言わずに公園から出たの！？危ないでしょ！俺たちすごい心配したよ！車とか自転車に轢かれちゃうかもしれないし、悪い人に連れていかれちゃうかもしれないんだよ！？いつも言ってるよね！？」

陽葵『……ごめんなしゃい』

阿部「もちろん俺も悪かったけど、陽葵がいなくなってマジで心臓止まるかと思ったから……。お願いだから黙っていなくならないで？」

陽葵『ごめんね。ひま、ねこさんとおはなししたかったの』

阿部「それなら、俺も一緒に行くから…！ほんと無事で良かった…」

陽葵『……りょーくんないてるの？』

阿部「もう絶対しないって約束して」

陽葵『うん！やくそくする！』

そんな俺たちの隣で、気を利かせた佐久間がみんなに連絡してくれている。

佐久間「あ、もしもし？うん、見つかった。無事。怪我もないよ。なんか猫を追いかけてたらしい。うん、はーい」

陽葵『あ、ねこさんどっかいっちゃったぁ』

佐久間「こら、陽葵。みんな怒ってるからね？おうち帰ったら、ちゃんとごめんなさいするんだよ？」

陽葵『はぁい』

3人でシェアハウスに戻ると、怖い顔をした照と、苦笑いのふっかが出迎えてくれた。

陽葵『ただいまー！』

佐久間「ただいま〜！」

阿部「ただいま」

深澤「おかえり。随分と心配かけてくれましたね、お嬢さん」

陽葵『ふっか、ごめんなさぁい』

深澤「いいよ。でもお約束は守ろうね？」

陽葵『うん』

岩本「………」

陽葵『ひ、ひーくん、ごめんね？』

岩本「やだ」

陽葵『………ふぇ』

深澤「もー、照は陽葵になんて言わせたいの？」

岩本「お外に行ったら、絶対に俺たちの目の届く範囲にいるって約束して」

陽葵『やくそくする！！！』

岩本「じゃあ、陽葵のことは許す。でも、阿部のことはまだ許してないから、こっちこい」

阿部「えぇ……」

陽葵、今日が猫の日だからって、猫を追いかけて行かなくていいんだよ…？

これから俺は照のお説教タイムです