向日葵の咲くおうち ②【雪】 (ページ46)

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ロケ車で広めの公園に移動して、康二くんの要望に答えながら陽葵と遊ぶ。

なんかいつもの休日と変わらないな〜！

仕事じゃないみたい。

向井「陽葵、ええで！かわいい！最高！」

目黒「ねぇ、俺ちゃんと写ってる？笑」

向井「当たり前やろ！めめもイケメン！世界一！」

目黒「はいはい、ありがとう」

康二くんは、仕事の撮影でもめちゃくちゃ喋るタイプだと分かった。

無駄な感想も多いけど、ポーズとかの指示は的確だし、人気カメラマンなのも納得。

向井「はい、陽葵。最後にあれお願い！」

陽葵『わかった！めめ、しゃがんで！』

目黒「はい」

陽葵『め、とじて！！』

目黒「え、なに！？怖いんだけど！」

恐る恐る目を閉じると頬に冷たいものが当たるのを感じた。

びっくりして目を開けると、陽葵が俺の頬にチューしていて、それを康二くんが連写していた。

陽葵『れんくんおたんじょうびおめでとう！だいすき！』

渡されたのは陽葵の書いた俺の似顔絵。

翔太くんの誕生日にも渡していて羨ましいなと思っていたからすごく嬉しい。

目黒「ありがとう。今まで貰ったプレゼントのどれよりも陽葵から貰った絵が嬉しいよ。俺も陽葵が大好き」

そしてお返しのキスを陽葵の頬にプレゼントした。

康二くんの特集が組まれたこの雑誌が発売すると、創刊初の重版がかかり、ちょっとした話題になった。

俺はそのおかげで、それなりに大きい事務所と契約を結ぶことになって、康二くんには感謝しかない。

陽葵にも子役のスカウトがきたらしいけど、掲載さえも知らなかった岩本くんとふっかさんが絶対にダメだと騒いだから無しになったみたい。

でも雑誌は、2人ともちゃっかり何冊も買ってるの俺、知ってるからね？笑

陽葵が来てから本当にいいこと続き。

みんなもよく言ってるけど、陽葵は本当に俺たちの女神で、太陽みたいな存在だ。

だから、これからも俺達のことずっと照らしてね。

約束だよ？