向日葵の咲くおうち ②【雪】 (ページ43)

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🌻

陽葵『ひま、ひとつだけハートにした！』

佐久間「はいはいはい！俺ハートがいい！！！」

ラウ「そこは最年少に譲ってよ！！！」

向井「それはずるない！？」

陽葵『けんかはめっ！！！ハートはひまのことを、いちばんよろこばせてくれたひとにあげる！』

渡辺「なにそれ、難しくない！？」

『じゃあ、ルールは今から1時間。物でつるのは無しで陽葵のこと1番喜ばせた人が優勝ね！』

深澤「いや、だからなんだそれ！！！」

『参加しない人は必然的にハートのチョコを貰える権利はなくなります！よーいスタート！』

阿部「突然！」

それから1時間、みんな必死に抱っこやおんぶや肩車、変顔したりモノマネしたり、褒めまくったりと、あの手この手で陽葵にアピールしていて外野の私は大爆笑。

あんなに両手いっぱいにチョコを持って帰ってきたのに陽葵が作った普通のハートチョコのためにこんなにも必死になってるなんて、みんなにあげた子達は誰も思ってないだろうな…。

1時間後、競技は終了。

みんなうっすら額に汗をかいている。

いや、真剣に取り組みすぎでしょ…。笑

『で、陽葵は誰にハートチョコあげるが決めた？』

陽葵『うん！！！ママにあげる！！！』

「「『え！？』」」

岩本「陽葵〜！！！！！」

陽葵『ひまり、ママが一番好きだもん！』

深澤「これはしょうがない、負けを認めよう」

『……なんかごめん？』

みんなが欲しかったハートチョコは私が貰っちゃったけどその代わりに私が作ったサンセバスチャンをみんなで分けて食べた。

ひーくんが、ふっかにじゅりくんについて詳しく問いつめた話を知ったのは、しばらく後のお話。

本気で妬いてるじゃん。