向日葵の咲くおうち ②【雪】 (ページ30)

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ファッションショーページ30

宮舘side

康二がバカみたいに陽葵に洋服を買った日の夜。

シェアハウスではファッションショーが開催されていた。

予め全身コーデを康二が準備していて、裏でふっかが着替えさせて陽葵がリビングに歩いてくる。

言わずもがな康二が撮影するためである。

そんな康二にAさんは呆れ顔だ。

向井「陽葵かわいい！やっぱり天使やんな！？この世のものとは思えへん！！！！」

陽葵『えへへー、ありがとー！！！』

もうさすがに見慣れたが、写真家モードの康二はおかしい。

そんな康二に撮られることに慣れてしまっている陽葵もどうかしている。

渡辺「陽葵は可愛いけど、康二はやばい」

阿部「ねぇ陽葵、外で知らない変な人に写真撮られそうになってもなんとも思わなそうじゃない！？」

岩本「はっ！？阿部、縁起でもないこと言うな！でも否定できない俺がいる」

目黒「確かに」

ラウ「え。やだやだ！康二くんがひまりんに近づくの禁止にしよ！！！」

陽葵『みんな？なに、おはなしてるの？』

分かりやすく固まるみんなを見てしょうがないから助け舟を出す。

宮舘「陽葵が可愛いってお話してたんだよ」

陽葵『ほんとー？ありがとー！』

深澤「ねぇ、俺も写真撮りたいんだけど！？誰も変わってくれない訳！？」

佐久間「ふっかはそこで働いてて〜！」

深澤「酷くない！？」

『陽葵は誰にお着替え手伝って欲しい？』

陽葵『ふっか！』

『だってよ。ふっか、どうする？』

深澤「……陽葵からのご指名なら仕方ねーな」

それからしばらくファッションショーは続いた。

向井「陽葵！こっちにポーズちょうだい！」

陽葵「いいよー！」

向井「んもぉ、最高！」

康二に冷たい目線を送りながらも、なんだかんだ全員が陽葵にスマホを向けていたのだった。