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🌻
宮舘「これならいいでしょう？」
『いやいや、マスクしてても移るからね？大丈夫だよ。前も陽葵と同時にインフルなったことあるし』
阿部「ダメ。今はひとりじゃないんだから。俺たちのこと頼ってよ」
『でも、みんなにはお仕事が！』
阿部「Aさん」
『……ごめん』
Aさんはまだまだ人に頼ることが苦手だ。
今だって辛いはずなのに俺たちに平気だとアピールするために大丈夫なふりをする。
でも、もう俺たちにはバレバレだよ。
深澤「今、園で大流行だからなぁ。多分インフルだよね。とりあえず陽葵は別の部屋で看病するか〜」
『え、いいよ。面倒でしょ？陽葵グズるし』
深澤「陽葵がいるとAさんゆっくり休めないし色々気になって無理するでしょ？だからダメ。お見通しです〜」
『そうかもしれないけど…』
阿部「とりあえず午前中は陽葵を俺が見るよ。車で2人を病院にも連れてく。今日は照がオフだったはずだから午後は照に変わってもらうので平気？」
宮舘「うん、そうしよう」
『……本当にごめん』
阿部「こら。ごめんじゃなくて？」
『……ありがとう』
阿部「よく出来ました」
『阿部ちゃん先生…』
阿部「ふはっ、なんかいけない気持ちになるね？」
宮舘「こら、阿部」
阿部「あ、舘様に怒られちゃった。Aさん、とりあえず陽葵を剥がそうか」
Aさんの胸にピッタリとくっついて息苦しそうにしている陽葵を剥がすと案の定泣き出した。
阿部「うんうん。ごめんね。苦しいね。大丈夫大丈夫。ちょっと、りょーくんの部屋で一緒にねんねしよう。……じゃあ、後で誰か俺の部屋に色々持ってきてね。これ相当熱高そうだよ」
陽葵を抱っこして部屋を出ていった阿部ちゃんを見送ると、Aさんがやっと自由になった体を動かして時計を確認する。
『えっ、もうこんな時間！？2人ともお仕事の準備しなきゃ！あっ、ラウールくんのお弁当！みんなの朝ごはんも準備してない！』
深澤「Aさん、落ち着いて。ラウールには購買で買うように言っとくから。たまには購買もいいでしょ。朝ごはんもAさんが来るまでは適当に各自で食ってたから平気だし。また元気になったらよろしくね」
『で、でも』
深澤「Aさん」
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作者名：Sakuya
| 作成日時：2020年11月28日 13時
