愛を結ぶ天使【赤】 (ページ4)

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4. 変わるもの、変わらないものページ4

❤

「Aとだては2人とも変わることを怖がりすぎやで。もっと素直にならんと。分かった？」

『ｸﾞｽｯ……うん』

「じゃあ、もう泣かんといて？これじゃあ俺が真昼間から女の子泣かせた悪い男や〜！」

『ごめっ…！』

「……もし、なんかあったら俺にすぐ連絡してええよ。俺はいつだってお前の味方やから。な？分かった？」

『うん、ありがとう』

私の頭を撫でる康二の左手の薬指には指輪が光っている。

彼は既に結婚していて子供も2人いる一家の大黒柱なのだ。

大学時代から康二はこんなにも変わったのに、私と涼太はなんにも変わってない。

康二に言われた通り、私たちは変わることを恐れすぎていたのかもしれない。

「本当に一人で抱え込んだらあかんよ。ママのストレスは赤ちゃんにも良くないで？うちの嫁ちゃんで良ければママの先輩として相談乗ってくれるやろうし、連絡してや？」

『うん。康二、本当にありがとう』

「んぁ？じゃあ本当に感謝してるなら、今度うちに遊びにきてくれへん？うちの子供、大きくなったんよ！ホンマにめちゃめちゃかわいいねん！今な、自慢したくてたまらんのよ！」

康二のデレデレの顔に、涼太もパパになったらそうなるのかなって思ったら少し笑えた。

まだ、報告もしてないのにね。

『分かった！落ち着いたら連絡するね』

また仕事だという康二に別れを告げ、自宅に帰る。

そして勇気をだして涼太に『今日会いたい』と連絡した。

すぐに「いいけど、どうしたの？珍しいね」と返ってきたので『うちで待ってるね』とだけ返した。