愛を結ぶ天使【赤】 (ページ16)

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❤

結愛を寝かしつけて、これからは夫婦の時間。

「今日は、びっくりしたね」

『うん』

「康二も子供相手に何言ってんだか」

『ふふふ、2人目考えてるって、この前涼太が口を滑らせたからじゃないの？』

「……そうだった」

この前うちでホームパーティをした時に、お酒が入った2人はそんな話をしていたのだ。

「まぁ、結愛にも言ったけど授かりものだし、俺は今のままでも十分幸せだからAは気にしないでね。俺と結愛がどんなに望んだとしても、結局1番負担が大きいのはAだから。もし、Aが望まないって言うなら、俺はそれでいい。……とにかく、俺はAと結愛が大事なの。分かった？」

『ありがとう、涼太』

真っ直ぐなメッセージにすごく感動したんだけど、罪悪感でどうにかなりそうだから、もう話してもいい！？

『そんな事言ってくれた後に、大変申し上げにくいのですが』

「え？」

そっと差し出したのは、
あの日貴方に見せたものよりも
ずっと鮮明なエコー写真。

『………赤ちゃんが出来ました』

「………え？」

『流石にクリスマスまでに赤ちゃんに会わせてあげることは出来ないのですが…』

「そんなの当たり前でしょ！」

『久しぶりの妊娠で不安もありますが、元気な赤ちゃんを出産できるように頑張りますので、サポートよろしくお願いします』

「こちらこそよろしくお願いします。……って、なんでこんなにかしこまってるの！？」

『なんとなく？』

リビングで夫婦向かい合ってペコペコとホント何やってるんだろうね？笑

そこで、涼太が気づいてしまったらしい。

「ねぇ、妊娠5週ってことは…」

『あは、気づいた？』

「……ホームパーティの日」

『そういうことだね♡』

あの日の夜。

流れで久しぶりにそういうことしたんだよね。

多分その時ですね。はい。

「これ絶対、康二にもバレんじゃん」

『ふふふ、頑張れパパ♡』

「はいはい、ありがとうママ」

クリスマスになったら、結愛にも伝えようと思う。

いちばんのプレゼントになったら嬉しいな。

産まれてくる赤ちゃんも
パパとママとお姉ちゃんが
絶対に幸せにするから。

元気に生まれてきてね？

番外編 Fin