愛を結ぶ天使【赤】 (ページ15)

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おまけ. サプライズは突然にページ15

❤

ぷくぷくの赤ちゃんだった娘も、すくすくと成長し、今やお喋りが大好きな幼稚園生

『結愛〜！ごはんよ！おもちゃ片付けて！』

【はぁ〜い！】

『パパもご飯運ぶの手伝って！』

「わかった」

お互いをパパとママと呼ぶことにも、すっかり慣れた。

「『【いただきます！】』」

【ママのからあげ、おいしいね〜！】

『そう？ありがとう』

「パパはママのお料理なら全部大好きだけどね」

【むぅ！ゆあだってすきだもん！！！】

『はいはい、ふたりともありがとね』

「あ、そうだ。A」

『なに？』

「来週木曜から出張で大阪2泊3日になった」

『そう、わかった。頑張ってね？』

「うん、ありがとう」

涼太はあれから出世街道まっしぐら。かなり忙しそうだけど、休みの日には決まって家族サービスをしてくれるから結愛もパパのことが大好きだ。

【ねぇねぇ、ママぁ？】

『ん？どうしたの？』

【クリスマス、ゆあほしいものあるの！】

『へぇ。じゃあ、サンタさんにお願いしてみたら？』

【ううん、こーじくんにいったら、それはママとパパにおねがいしてみ？っていわれたの！】

「ん？なんで康二？」

『嫌な予感する…』

康二とはご近所さんで、結愛のこともすごく可愛がってもらっている。小学校は康二の子ども達と同じ学校の予定だ。

「それで、結愛は何が欲しいの？」

【あのね！ゆあ、きょうだいがほしい！！！】

「おぉ……」

『えっ』

康二！！！あいつ！！！何吹き込んでるの！？

そりゃ、トイザらスには兄弟は売ってませんけど！

「………結愛。パパのお話聞いて？」

【なぁに？】

「結愛の気持ちは良くわかりました。でもね、赤ちゃんはお店でいくらです！って売ってないの。分かるよね？」

【うん】

「だから、クリスマスに絶対プレゼントします！って出来ないんだ。ごめんね」

【そっかぁ】

「だけど、うん。結愛が兄弟欲しいならパパ考えてみるよ。もし、赤ちゃんがうちに来てくれたら、パパとママと一緒に大事にしてくれる？」

【うん！】

「よし、いい子だ。パパとママには何をお願いするか、考えておいてね？あと、サンタさんにも」

【はーい！】

そんなふたりを見て和んでいた私だったけど。

………ごめん、涼太。

貴方にまだ言ってないことがあるの。