【緑】溢れ出た想い ページ44
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「あれ？Aちゃんじゃん！久しぶり！」
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今日の一発目の仕事は雑誌の撮影。
マネージャーの送迎で向かったスタジオ。
楽屋へ先に入ったふっかが口にしたのは俺の彼女の名前。
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『あ、深澤さん。お久しぶりです。』
「今日のメイクさん、Aちゃんなんだ！」
『そうなんですよ〜。あ、阿部さんもこんにちは。』
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阿部さんなんて久しぶりに呼ばれてなんか寂しいし
今日の現場が同じだなんて、昨日Aの家に泊まった時
ひとことも言ってなかったじゃん。
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「A……なんでいるの？」
『普通に仕事です。仕事場で呼び捨てしないで。』
「別にいいじゃん、ふっかしかいないんだし。」
『そうだけど…。』
「まぁまぁ、2人とも喧嘩しないの。
それにしてもAちゃん、現場で会うのは1年半ぶりくらい？」
『あ、はい。
ちょうどSnow Manが9人になった頃に
女性誌に移動になりまして……。
今日はピンチヒッターってやつなんですよ〜。』
「へー、そうなんだ！
阿部ちゃんってば、全然Aちゃんのこと
俺らに教えてくれないのよ。」
『私はよく皆さんのお話聞いてますよ？』
「え、そうなの？」
「A、恥ずかしいからやめて！」
、
元々アイドル雑誌担当のメイクさんだったAと
お付き合いを始めたのは3年くらい前。
不慣れながら一生懸命アプローチして、
かっこつけて夜景の見える場所で告白してOKを貰った。
メンバーは、まさか俺がスタッフさんのなかでも
ダントツ人気だったAと付き合えるなんて
思ってなかったらしく、告白してOK貰ったって
報告したら全員で楽屋が壊れるんじゃないかってくらい
叫んでた。
それからさっきも言ってたけど、Aは担当が変わって
現場で会うことは無くなった。
メンバーには滅多にAの話をしないから
康二や目黒、ラウールはAが俺の彼女だって
知らないはず。
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作者名：Sakuya
| 作成日時：2020年12月3日 12時
