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「ちょっと、A。もうお酒はやめときな?」
『なんでよー。いいじゃーん!涼太のケチ〜!』
我ながら見事なウザ絡み。
「もう、今日はどうして俺を呼び出したの?どうせ、翔太とのことでしょ?潰れる前に相談しなくていいの?」
『うぅ…なんでバレてんの…』
「俺はAが好きでもないお酒飲むのは、大体翔太絡みって知ってるの。ほら、早く自供した方が楽になるよ」
ちゃっかりお酒じゃなくて烏龍茶を渡してきた涼太に、仕事でアメリカに行くことやそれを翔太に言い出せずにいることを話した。
「なるほどね、思ってたよりも深刻な悩みだった」
『ちょっと、バカにしてるでしょ!』
「だって今までの悩みって全部第三者からしたらくだらなかったよ?まず、ずっと両思いなのに2人してビビって告白しないし、お互い無理に恋人作って紹介したみたり、付き合ってからもさ…『分かったから、もうやめて!』
「まぁ、とにかくさ、翔太も気づいてるみたいだったよ?Aがなんか悩んでること」
『え、そうなの?』
「なんかAが最近おかしい。絶対なんか隠してるって一昨日くらいに電話してきた」
『マジか…』
「だから俺、翔太のこと呼んどいた」
『……えっ!?』
そこでガラガラと個室のドアが開いた。
目の前には大好きな翔太。
「はぁ……。お前どうでもいいことはすぐ報告してくるくせに、なんでそんな大事なことは、すぐ俺に言わないわけ?」
『き、聞いてたの…?』
「全部バッチリ聞いてたけど?」
『私、用事思い出したから帰るね!!!』
こういう時は逃げるが勝ち。
掘りごたつから抜け出して立ち上がった私は直ぐに入口にいる翔太に捕まった。
「おいこら、逃がすかよ」
『離してよっ!』
「お前がちゃんと俺に話してくれるまで離さないから」
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作者名:Sakuya | 作成日時:2020年12月3日 12時