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【桃】かまってちゃんはどっち ページ41





「ねーねー!A、かまってよー!」



『大ちゃんうるさい!

私、崖を削るので忙しいからあっちいって!』



「なんでそんな事言うの!?」




昨今の事情で同棲している彼女も俺も在宅が中心になり、

一緒にいる時間が増えた。



そんな彼女は巷で大ブームのどうぶつと暮らしながら

無人島を開発するゲームに没頭している。



リビングのテレビを占領し、穏やかなBGMの中で

崖を削る単純な作業を繰り返すAに構って欲しくて

一生懸命ちょっかいをかけるけど見向きもされない。



まぁ、俺も違う島で無人島開発やってるから

楽しいのもわかるけど!



大事な彼氏を放置してまでやること!?



さすがの俺も拗ねるからね!?



そんな俺の気持ちに全く気づいていない彼女は、

画面に向かって嬉しそうに


『ひえええ、ジャックくん今日もイケメンすぎる!』


なんて大きい独り言を発している。



あーあー、目の前の彼氏よりもそのメガネかけた

キザなネコがいいんですか。そうですかー!



もういいし。俺も二次元の嫁を愛でるし。



自分の部屋からこれ見よがしに女の子が沢山出てくる

マンガを持ってきて大きな声で


「はー、嫁最高だな!やっぱり世界一可愛いわ!」


と対抗する。



Aに構ってほしくてマンガを持ってきたことなんて

すぐに忘れて普通にガチ読みをし始めると、

さっきまでテンポよく聞こえてきていたゲーム内で

崖を削る音がしなくなったことに気づいた。



隣に座るAに目を向けると…え、泣いてる!?



「ちょちょちょ!Aどうしたの!?」



『……なんでもないっ!』



「いや、なんでもないわけないでしょ!」



『なんでもないって言ってんじゃん!』





大事な彼女が泣いているのに、二次元の嫁を愛でている

場合ではないと急いでマンガを机の上に置く。



もうこれ何回も読んだから今じゃなくていいし。



なんなら暗唱できるレベルだから。



そして、隣でしくしくと泣いている彼女を抱きしめる。

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作者名:Sakuya | 作成日時:2020年11月7日 12時

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