14話 コナンside ページ14
歩美「私、吉田歩美。小島元太君に円谷光彦君、灰原哀さん。みんなコナン君の友達で、Aお姉さんが心配できたの」
A「ありがとう･･･でも、ごめんなさい･･･誰のことも覚えてないの」
一人一人と目を合わせたAは、申し訳なさそうにうつむいている。子ども達全員の顔をくまなく見るところはアイツらしいが、やはりその青紫色の瞳はいつものような力強さはなく、どこかぼんやりとしている。
阿笠「ワシのことも覚えとらんか?阿笠博士じゃ。君の隣に住んでいる幼なじみの工藤新一君の、そのまた隣に住んでいる天才科学者者よ」
A「工藤･･･新一･･･?」
曇っていた瞳をわずかに輝かせながら俺の名前を呟くAに、もしかして･･･と思い俺のことを覚えているのかと尋ねるも、Aは首を横に振る。･･･そのとき、灰原が勢いよく後ろを振り返る。
哀「今、誰かがジッと見つめていたような気がしたんだけど･･･気のせいみたいね」
灰原はそう言ってAの元へ歩いて行ったが、俺はしばらく誰もいない空間を見つめていた。･･･確かに灰原の気のせいって可能性もあるが、そうじゃなかったとしたら･･･
あれからしばらく子ども達と話して、病室に戻ったAは疲れているようで、すぐにベッドに横になった。今、俺の他に病室にいるのは蘭や園子、優樹･･･そして、小五郎のおっちゃんと妃弁護士だ。･･･どうやら退院後、Aの記憶が戻るまでは霊夢さんに変わって妃弁護士が面倒を見てくれるらしい。
コナン「誰!?」
わずかに顔を上げたとき、ドアの隙間から誰かがのぞき込んでいるのが見え、声を上げると勢いよくドアを開け、バタバタと廊下を走っていく音を追いかけると、急に体が宙に浮いた。
コナン「うわっ･･･優樹!?」
優樹「俺の方が速ぇだろ?」
確かに、この姿になる前から足は優樹の方が速かった。･･･少し不服に思いながらも、だんだんと近づいてくる足音にさすがとしか言いようがない。･･･しかし、角を曲がったところにあるナースステーションにはたくさんの人がいて、見失ってしまった。
優樹「チッ･･･わりぃ、工藤」
コナン「いや･･･助かった」
誰かはわからないが、少なくともAを狙っている奴がいると言うことだけはわかった。･･･それはつまり、Aは佐藤刑事を撃った犯人を見ている、ということだろう。そのことをおっちゃんに伝えると、おっちゃんはすぐさま目暮警部に連絡を入れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フランドール - ゆうみんさん» コメントありがとうございます。そうなんですよ！いいところで話が続かない、私、いつもそうなんです。学校が忙しくて更新遅いですが、楽しんでいただけるよう頑張ります。 (2019年7月16日 19時) (
レス) id: e0624ff3f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - そうだよね，いつもいいところで話が続かない、彼女ちゃんの気持ちわかる、次回楽しみです (2019年7月14日 18時) (レス) id: 031a0bf45d (このIDを非表示/違反報告)
フランドール - 美紀さん» コメントありがとうございます。私もコナンや新一、それから他のキャラも大好きです。 (2019年7月11日 19時) (レス) id: e0624ff3f8 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - コナン大好きです最高ですコナンと新一大好きです (2019年7月8日 14時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：フランドール | 作成日時：2019年7月6日 20時
