烏野高校排球部はこうでないとね３

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黒「で、親父は逮捕
　 釈放されてからは知らねぇ


　 母親は今海外で働いてる」









貴「クロさ………」







何て言えば良いのか









わからなかった









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黒「まぁ、俺もこの程度の話」







んな顔すんなよ！


なんて言いながら
わしゃわしゃと頭を撫でられる









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黒「それと、俺が耳に枕あてて寝る理由
　

　 親父の怒鳴り声と


　 母親の泣き叫ぶ声


　 兄貴の苦しそうな声が








　 頭からはなれねぇからなんだよ









　 ちょっとでも雑音を消したくて
　 小さい頃はずっとそうやって寝てたら

　 いつの間にかクセになってた(笑)」









寂しそうに言うクロさん









私なんかより
よっぽど辛いのに






笑っていられるなんて









。


黒「無力だったな…………俺」









小さく聞こえた声









貴「そんなこと無いですよ……ッ
　 自分を責めるような言い方
　 やめてください……」









思わずクロさんの頭を腕で覆うようにして
クロさんを包む









黒「……………………ッ」









そのとたん




涙がでてきて









結局クロさんに頭を撫でてもらった









黒「A………」








貴「なんですか？」









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黒「下の名前でいい」







貴「えっ
　 でも………!」









少し低めのトーンで
真剣さが感じられた









貴「鉄朗、さん」









黒「よくできました」









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貴「何ですかそれっ」






はは、と笑いが零れる









そのあとしばらく



クロさんと話をして









話し疲れて寝た

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