【及川徹】いつか、壊れちゃうよ？

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うん。



噂って怖いな。









「神田さん、本当なの？」






「何が？」





「萩野さんへの嫌がらせの犯人が
　神田さんって事」




「証拠があるならそうなんじゃない？
　私、そんな詰まらない事しないから」





そう言うと、恐らく今まで私を
よく思っていなかったであろう及川ファンが




「及川くんとられたからって
　そういうの本当有り得ないわ!!!!」




と、ヒステリックに叫んだ。
嫌がらせしてた人がよく言う。







まぁいいか。









.








.








.






「やっほー、A」




「やっほ」




話しかけてきたのはやっぱり花巻。







「変な噂流れてるね」




「うん」





「どーせゴミ捨てようとしてたとこ
　勘違いされたんでしょ」





「エスパーなの花巻
　見てたの監視カメラなの盗聴なの」




そう一息に言うと





「お前は俺を犯罪者にしたいのか」




と、ツッコまれた。









「違うよ

　ただ信じてくれるのが嬉しいだけ」








「お前素直だな、意外と」





よしよしとあやされるように頭を
撫でられた。






「詳しくお聞かせ願いたい」




なんて真顔で言うから
あったことを話した。








「ほー、うちの主将は馬鹿だからね」






「その通りだよ」






２人で笑った。
主将の扱いの酷さに。









「花巻良い奴」



「お前もな」




「めっちゃ好き花巻」




「おうよ」

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