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あと29日 ページ4

貴女side




セ「おはようございます〜」




目が覚めるとカーテンを開けてセンラさんが微笑んできた





「おはようございます」




ちょっと照れてしまう...





だってよ?朝起きたらイケメンにおはようって言われるんだよ?ときめくでしょ?普通←




゛ほんまに綺麗やと思いますけどね゛





まだあの声が残ってる...




坂田以外に言われたことないから残ってるのかな...




きっとそうだ。胸の奥が熱くなるのもそのせいだと思う...






セ「Aさんはどうして入院を?」






「生まれつきの病気で...。余命も今1ヶ月きったくらいですね」



笑顔を作ってみせる




セ「そうなんですか...。俺は部活の休憩時間の時に足滑らせて骨折してもうたんです」







部活って...いいな...。






「いいな...」





セ「ん?どうしたんです?」




あ、声に出ちゃってた...




「何も無いです!」





慌てて顔の前で手を振るとセンラさんはふふっと笑った。




セ「そうなら良かったです」



センラさんはそう言って微笑む




セ「よかったら敬語はずしません?」




「そうで...そうだね!敬語はずそ!」





セ「じゃあ改めてよろしくな?A」





「うん!よろしく!」



初めての友達ができた...





ほほに生暖かい水が流れてきた




セ「どうした?なんか俺悪いことした...!?」




焦ってるセンラくんを見て分かった。




きっとこれは涙なんだってね。




「ちがっ...友達なんて初めてだからあ」




子供のように泣きじゃくる私の横でセンラくんはずっと背中を撫でてくれた。




初めて感じた友達の温もりは



とても暖かくて心地の良いものだった

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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2018年8月14日 12時

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