あと31日 ページ2
貴女side
暑い夏。と言うけれど外に出たことは無いから本当に夏が暑くて冬が寒いなんてわからない
ひとつ分かるのは蝉かとてつもなくうるさいってことだけ
家族と看護師さん、医師の方としか話さずもう15年
友達という存在すら私にはいない
時々外から聞こえる人々の楽しそうな声を聞き羨ましくなる
そんななにも刺激的なことが無い私の毎日が突然変わった。
ガラッ
看「Aちゃん、お隣さんができたわよ。センラくんって言うのよ。足を骨折して少しの間だけここに入院するのよ。仲良くしてあげてね」
看護師さんの後ろについて車椅子できた彼がセンラくんか。
いいな。目が生き生きしてる。
セ「センラっていいます〜。お隣さんやし仲良くしてくださいね〜」
優しい雰囲気の彼はかっこよくて
ああ。モテるんだろうなとか思ったり
「Aです。よろしく」
はじめて家族と看護師さん、医師さん以外と喋った。
よろしくと言ってももう私の命は1ヶ月だけど...
あまり仲良くしないでおこう
きっと別れが怖くなるだろうから
そう自分に言い聞かせて目を瞑った
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくらんぼ | 作成日時:2018年8月14日 12時