19.裏切り ページ21
.
A「それで相良さん…バイトってどんなバイトを？」
相良「ああ…それはですね…」
道を歩いていた。相良さんが足を止める。
相良「…その前に眠ってくれます？」
A「え？むぐっ……っ！」
口元にハンカチが当てられる。
意識が遠のいた。
A「あ…んた………」
最後に見えたのは相良さんの笑った口元だつた。
＊＊＊＊＊
A「ん……」
目をあけた。どこだここ？
相良「おーおー…やっと目が覚めたか？」
A「っ…相良さん？」
場所は天井に穴のあいた廃工場。
足と手首をロープ縛られていた。
A「あの…これはどういう…」
相良「お前まだわかんねえの？俺はあのお父様の同僚なんかじゃねーよ」
A「え……」
同僚じゃない…？じゃあ誰？
相良「俺はただの強盗犯だ」
A「強盗犯…」
相良「そう、強盗犯。お前の家に強盗しに入ったら運悪くあのババアとジジイいてよ。ナイフ見せたんだ、そしたらなんて言ったと思う？」
ニヤリと笑う相良…いや、強盗犯。
さっきまでの笑顔なんてどこかに消えた。
相良「……娘を差し出すから私たちは助けてください…だとよ」
A「は…？」
頭が真っ白になった。
なにそれ…なにそれなにそれ…
相良「ったくひでえ親だよなぁ！笑っちゃうぜ！」
A「………」
言葉も出ない。
相良「俺はなぁ……一度でいいから人を殺してみたかったんだ」
そういって刃渡り20cmほどの包丁を取り出した。
もう何されるかは言われなくてもわかってしまった。
_______私は殺される。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梓(プロフ) - ヨノさん» ありがとうございます…！つばきゅんいいですね！案作って見ます)^o^( (2015年2月21日 22時) (
レス) id: 6798802b7f (このIDを非表示/違反報告)
ヨノ - なんか、泣ける話でした。次は、椿さんがいいです。 (2015年2月21日 14時) (レス) id: f15579503e (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - キルシェさん» ありがとうございます！！！！ (2014年11月25日 14時) (レス) id: 6798802b7f (このIDを非表示/違反報告)
キルシェ(プロフ) - おもしろかったです！！桜哉大好き！ (2014年11月22日 22時) (レス) id: 5cf4b90201 (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - ネオさん» わぁぁぁぁぁありがとうございます！ (2014年8月24日 0時) (レス) id: 477bb58bf5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梓(雪猫) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/azusa0826/
作成日時：2014年6月29日 12時
