咲夜の素材倉庫 (ページ4)

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少女は比べられる２ページ4

カシャンカシャンカシャン

ストン

ビュゥゥゥゥウゥゥゥウウウウウッ

ぶわっ

と、冬の冷たい風が吹く。

そしてフェンスを越え、フェンスから15cm程のスペースに立ち、奈月は考える。

ああ、此処から飛び降りればうちは死ねる。
今までの事は決して無駄になんかなってない。自殺をするのは唯のうちのエゴだ。
17年間の思い出、嫌な事、楽しかった事、いろんな事があった。
本当は死にたくなんてない。
だけど、これ以上辛い思いも迷惑も掛けたくないから敢えて自殺を選んだ。

長いようで短いこの17年間の中で最期の我儘と大きな迷惑を掛ける事を…

どうか、どうか許して__________________

スッ

ヒュゥゥウウウゥゥゥゥゥゥゥ

グシャッ

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《速報です。午後14時、神奈川県横浜市にある高校でその学校に通っていたと思われる二年生の佐伯奈月さん(17歳)の死体が発見されました。
屋上には“遺書”と“遺言書”、それらが飛ばないように上履きで抑えてあり、それらから警察は飛び降り自殺と見て捜査を進めている模様です。死因は________________》

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～森山家、リビング～
今日は早く授業が終わり、何時もより早く帰って来た森山と、母親のは暇つぶしにニュースを見ていた。

森山は最近物騒だなーと思っていた時だった。
何だと思いつつ聞いてみる森山。
次の瞬間、信じたくない報道を目にする。

《速報です。午後14時、神奈川県横浜市にある高校でその学校に通っていたと思われる二年生の“佐伯奈月さん(17歳)”の死体が発見されました。
屋上には“遺書”と“遺言書”、それらが飛ばないように上靴で抑えてあり、それらから警察は飛び降り自殺と見て捜査を進めている模様です。死因は________________》

森山は驚愕した。
今のは完全に親戚で自分の想い人の“佐伯奈月”だったからだ。
信じたくない。
ずっと奈月の事を幼少期から想っていたのに。

森山はボーッとしながら覚束ない足取りで自分の部屋に向かう。

ガチャ

キィ…パタン

トットットッ

ぼふんっ

部屋に入るとベッドにダイブする。

うつ伏せのまま森山は考える。

何で奈月は自殺した？いじめられていた？いや、そんなはずはない。もう解決して奈月は人見知り気味なのを克服したはず。
では、一体どうして自殺何か………
分からない。奈月の精神状態が関係してるのか？

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Next to be Continued