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「1列目0番。佐藤龍我」
龍我が小さくはい、と返事をして0番のバミリのそばに立った。0番、舞台用語ではセンターを指す。
このオーディションでは皆そこを目指すのだけれど、龍我のすらりとした体躯は、そこに立つために生まれてきたかのように悔しいほど0番に似合っていた。
昨日、公式サイトでは大光たち新メンバー候補の第1回順位発表があった。1位は龍我だった。
「2列目0.5、藤井直樹」
2位だった直樹が呼ばれ、わかりやすく順位でフォーメーションが決まることを知った大光はまだだな、と少し気を抜く。
「最後、5列目。2.5、佐々木大光。こっちの2.5、道枝駿佑」
センターの龍我を起点に広がった扇状のフォーメーション。その最後列の端が、大光の場所だ。
おいしい位置だとは思う。
今、20人中14位だから、ここから1位まで登り詰めなければならない。
シンメトリーの位置に呼ばれた駿佑の順位は大光よりもさらに低く、17位だ。
彼はそのことに明らかにショックを受けていた。しかし、それも納得できるくらい候補生全員に魅力がある。それを駿佑も大光も、視聴者よりよく知っていた。
だからどうすれば良いのか分からず、また追われる方も辛いのだろう。
順位が発表されてまだ1日なのに、候補生たちの雰囲気は変わってしまったと思う。それは決して良い方にではない。
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歌詞割りと移動を覚え、何度か通してその日の練習は終わった。明日は早速映像の撮影がある。
着替えていると、1人の候補生に肩をトントンと叩かれた。
「…えーと。キムタクくんだっけ？」
「ニシタク。まあその間違いなら許したるわ」
大阪から参加している西村拓哉だった。
キラキラ爽やかキャラの彼を、駿佑は同郷なのになんか怖いと敬遠している。大光は別に来る者は拒まない。
「佐々木くんさ、メシ行かん？良かったら道枝くんも」
駿佑を振り返る。彼は曖昧に頷いた。
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LIKKA(プロフ) - みよさん» コメントありがとうございます…リトかんハマりかけてます。初っ端からクセの強い役で申し訳ないです（笑） (2020年8月7日 1時) (
レス) id: 39c1d8fd7b (このIDを非表示/違反報告)
みよ(プロフ) - まさかのにしたくの登場に興奮しています笑 (2020年8月7日 1時) (レス) id: 9238d6c588 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIKKA | 作成日時：2020年8月6日 21時
