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最初はいちいちビビっていたでかい蜘蛛(のオブジェ)にも、テレビ局に通ううち慣れてきた。
レッスン部屋に常に何箇所かカメラが置いてあるのにも慣れた。
いつ回っているのか知らないし、踊っていると色々忘れてしまう大光はキャラ作りは最早諦め、欠伸しながら部屋に入る。
いつもより殺伐とした空気が流れていた。
「えっ、なになに」
駿佑を見つけておはよ、と声をかけると彼の潤んだ目は真っ赤だった。
「…どしたの、その目」
駿佑に「赤なってる？」と聞かれ、おそるおそる頷くと駿佑は目薬を出し、何滴も点眼し始めた。
「いやいや、ちょ、逆に目にわるぃい！」
ノブ風の突っ込みで止めてみるが、駿佑はにこりともしない。
「…昨日、寝れんくて」
「なんで？」
「よう忘れとったな。もうすぐ順位発表やろ」
「あ、そっか」
第1回視聴者投票の結果は正午に出る予定だ。
案の定投票を忘れていた大輝に「じゃ落ちたらこんぴのせいね」と冗談を言ったことも忘れ、昨日もぐっすり寝ていた。
明日のレッスンでは、オーディションテーマ曲を歌唱するフォーメーションの発表があるらしかった。タイミング的に投票順位を考慮するのだろう。
けれど、大光はどこでも良い。
確かソロアングルビデオの撮影もあったし、ダンスをアピールできる機会はいくらでもある。
「そーぼくらはどりぃま〜♪」
少し離れた場所で、気持ち良さそうに歌っている龍我だけが相変わらずマイペースだった。
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LIKKA(プロフ) - みよさん» コメントありがとうございます…リトかんハマりかけてます。初っ端からクセの強い役で申し訳ないです（笑） (2020年8月7日 1時) (
レス) id: 39c1d8fd7b (このIDを非表示/違反報告)
みよ(プロフ) - まさかのにしたくの登場に興奮しています笑 (2020年8月7日 1時) (レス) id: 9238d6c588 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIKKA | 作成日時：2020年8月6日 21時
