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『一度だけの夜明けが「ここにある」と』
画面左側を2度叩いて、岸くんはもう一度大光のアップを見返した。
アップとはいっても、駿佑と見つめ合う瞬間がほんの1秒程度抜かれるだけだ。
サビに入る前のそのフレーズは最後列全員でのユニゾンで、冒頭のワンフレーズ全てをソロパートとして与えられている佐藤龍我と比べればその扱いは天と地ほどの差がある。
本当は2位。けれど与えられたのは14位の位置。
大光の真摯な瞳は、けれどそんなこと関係ないとでも言うように、真っ直ぐに駿佑を見つめていた。
「この曲懐かしー！デビュー曲候補だったよね」
「こんなんあった？」
「あったってば。なんで覚えてないんだよ」
同じ苗字を持ち、同い歳でもある海人と優斗が珍しく今日は岸くんの部屋に居合わせていた。
2人並んで仲良くピザをつつく姿は双子のようで微笑ましい。
「…ふう、」
「ごめん紫耀、YouTubeうるさかった？」
「いや。懐かしいなと思っただけ」
そして岸くんの目の前では、紫耀がソファーに沈み込んでいつもの葉巻を吸っている。
そんなヤバいもんじゃないよ、ハマんないし、と前言っていたから大麻の類なのだろうが、最近の紫耀は相当これに依存している気がする。
「…そこ、確か龍と廉のパートだったな」
「そーそー、見つめ合って歌うんだよね」
「あ゛ー！思いらした、懐かしっ！」
口々に初期メンバーたちはそう懐かしがる。
岸くんは廉、という名前に聞き覚えが無かった。
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LIKKA(プロフ) - みよさん» コメントありがとうございます…リトかんハマりかけてます。初っ端からクセの強い役で申し訳ないです（笑） (2020年8月7日 1時) (
レス) id: 39c1d8fd7b (このIDを非表示/違反報告)
みよ(プロフ) - まさかのにしたくの登場に興奮しています笑 (2020年8月7日 1時) (レス) id: 9238d6c588 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIKKA | 作成日時：2020年8月6日 21時
