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「…龍、今の方が幸せなんじゃないかな」
紫耀と同じソファで眠りこけている龍斗に岸くんはブランケットをかける。
紫耀はコーヒーを啜りながらそう言った。
「最初は荒れてたみたいだけど…」
「うん。でも、龍は色々気を遣いすぎてたから、知らないうちにストレスが溜まってたんだろ」
「本当にそうだな。隙がなかった」
「…でしょ。だから変な意味じゃなくて、このままでいいような気もする。やっぱちゃんと食ってると肌艶も良いね」
紫耀の指の甲が、龍斗の頬を優しく撫でる。
そのまま美術館に飾れそうなほど美しい光景だった。
「でも、作ちゃんは思い出し次第Dreamingに復帰するわけでしょ？」
「うーん。3月末に契約更新だから、その時まだこのままだったら脱退だろうね。で、契約も解除」
「えっ、あと半年ちょっとしか無いじゃん」
「…今んとこ、龍は続けたくないみたいだからね。そうなっちゃうよ」
「いや…そんなこと言っても、こんな状況だぞ？そうだ、まだ16なんだし、保護者が代わりに。ほら、茨城のおばあちゃんとか？」
紫耀は静かにかぶりを振った。
「龍のお祖母さんは、ずっと芸能活動に反対してる。
実のお父さんも、コンサートに来たことない…今まで龍は、自分の意思だけで続けてきたんだよ」
小さい頃、母親の後を一所懸命に追いかけていた龍斗の後ろ姿を、岸くんは思い出していた。
いつから、母親の夢が龍斗の夢になったのだろう。
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龍斗は、帰り道の紫耀の車の中で目を覚ました。
「あ、ごめんなさい…」
「いいよ。寮まで送るからもう少し寝たら」
「…ありがとう」
龍斗がまた目を閉じると、涙が一筋、彼の頬を伝って落ちた。
「…1人なのか、龍」
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LIKKA(プロフ) - みよさん» コメントありがとうございます…リトかんハマりかけてます。初っ端からクセの強い役で申し訳ないです（笑） (2020年8月7日 1時) (
レス) id: 39c1d8fd7b (このIDを非表示/違反報告)
みよ(プロフ) - まさかのにしたくの登場に興奮しています笑 (2020年8月7日 1時) (レス) id: 9238d6c588 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIKKA | 作成日時：2020年8月6日 21時
