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「何それ！龍ちゃんの穴埋め？」
飛貴は思わず素っ頓狂な声を上げていた。
「や、穴埋めって…」
呆れたように優斗がこぼす。
向かいに座っていた雄登も肩を竦め、飛貴から目線を外した。
事務所の会議室に呼び出されたと思えば、突然、Dreamingの冠番組内で公開オーディションをやる、とマネージャーに言われた。頭が追いつかないに決まっている。逆になんで冷静なんだこの2人は。ドッキリ？にしてはタチが悪すぎる。
「ダメだよそんなの、絶対ダメ！龍ちゃんの代わりなんていないもん！」
「…そんなこと言ったって。3人ってちょっと少ないだろ」
マネージャーがそう言ったが、飛貴はなんとか食い下がってみる。
「ゆーとくんはどーなの？賛成なの？」
「賛成も何も、逆らえるわけねえだろ。東雲さんが決めたことだぞ？」
「じゃあ那須は？」
「…別に。てかそれなら俺だって、元は穴埋めじゃん」
雄登は元々俳優志望で、系列の小さな劇団に所属していた。異例のDreamingへのスカウトをアイドルになる気はないと何度も断っていた彼が、結局加入に傾いた理由は飛貴もよく知らない。
確かに紫耀が卒業を決めてからの加入は明らかな穴埋めだった。
どうやらこの場で新メンバー募集に反対しているのは自分だけらしい。
3人では足りないことも、人気があった龍斗が抜けたらまずいことも、飛貴だって頭では分かっている。
けれど龍斗はグループを正式に卒業したわけではないし、何なら本人の口から休止したいと言われてもいない。露骨な補充だなんてあんまりだ。
それに、龍斗はよく言っていた。
誰にも忘れられたくないのだと。
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LIKKA(プロフ) - →いつも励まされております。これからも未熟ですが楽しんでいただけたら感無量です。 (2020年5月28日 0時) (
レス) id: 39c1d8fd7b (このIDを非表示/違反報告)
LIKKA(プロフ) - 呑さん» いつもありがとうございます！また勿体なきお言葉を…岸くん確かに何気に初ですね、今回メンカラ紫祭りです。アイムドール、本当にすみませんでした。続き書こうと思っていたのですが事情があってちょっと変化させました。それでも楽しんでくださって→ (2020年5月28日 0時) (レス) id: 39c1d8fd7b (このIDを非表示/違反報告)
呑(プロフ) - LIKKAさんのお話は全部苦しいくらいに好きで好きで仕方ないのですが、このお話本当に大好きです。個人的にLIKKAさんの初岸くんに歓喜しております。アイムドールもドキドキしながら読んでいたので、そのドキドキを拾って頂いた気がしてます。大好きです！！！ (2020年5月27日 23時) (レス) id: 2d1b1a1819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIKKA | 作成日時：2020年5月23日 1時
