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いつも通り無表情で部屋を訪れた優斗は、いつも通り夜食もおつまみも飛ばして初っ端からアルコールを胃に流し込んだ。兎に角早く酔いたいのだろう。
紫耀は彼のために岸くんにこの仕事を頼んだのではないかと思うほど、優斗は普段とここでは全く性格が違う。
酔えばいつも「くそじじい」「ド変態が」と悪態をつき出すので、未だそれが誰のことかは知らない岸くんはうんうん、と聞いてやる。
一度だけそういうこと言うなよ、とやんわり注意したら「うるせえ」と泣き叫んで手がつけられなかったのだ。
「きしくーん、お代わり〜」
「はいはい」
マドラーで優斗の酒をかき混ぜながら震えている携帯を取ると、電話は大光からだった。
「大光？」
「岸くん、助けて…」
「え！？なに、どうした！？」
「…今、作ちゃんと渋谷にいて…その、なんか作ちゃん、変で…」
「え、分かった。なるべく早く行くからそこで待ってろ！」
そのまま部屋を飛び出そうとしたが、優斗の方を振り向くと既にかなり泥酔していた。
優斗は飲むと危険なので目を離してはいけない。原液のウォッカの近くで煙草を吸い出してもおかしくない。
ダメ元で紫耀に電話すると奇跡的にオフで、「優斗も乗せれば良いだろ」とすぐに車で来てくれた。
今後一生岸くんが乗ることは無いであろう高級車の助手席に乗り込むと、半分寝かけている優斗を後部座席に転がす。
これまでに無いくらい胸が騒いだ。
『きし』を出てこの部屋に住むようになってから、大光はほとんど電話をかけてくることなど無かった。
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LIKKA(プロフ) - →いつも励まされております。これからも未熟ですが楽しんでいただけたら感無量です。 (2020年5月28日 0時) (
レス) id: 39c1d8fd7b (このIDを非表示/違反報告)
LIKKA(プロフ) - 呑さん» いつもありがとうございます！また勿体なきお言葉を…岸くん確かに何気に初ですね、今回メンカラ紫祭りです。アイムドール、本当にすみませんでした。続き書こうと思っていたのですが事情があってちょっと変化させました。それでも楽しんでくださって→ (2020年5月28日 0時) (レス) id: 39c1d8fd7b (このIDを非表示/違反報告)
呑(プロフ) - LIKKAさんのお話は全部苦しいくらいに好きで好きで仕方ないのですが、このお話本当に大好きです。個人的にLIKKAさんの初岸くんに歓喜しております。アイムドールもドキドキしながら読んでいたので、そのドキドキを拾って頂いた気がしてます。大好きです！！！ (2020年5月27日 23時) (レス) id: 2d1b1a1819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIKKA | 作成日時：2020年5月23日 1時
