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2日後、ツアーの千穐楽に関係者用チケットで入った大光は、2日前とは会場の雰囲気に違和感を覚えた。
何だかワクワクしてはいけないような。
でもそれも、開演直前に周囲に入ってくる見慣れた芸能人に興奮していると忘れてしまう。
頭では分かっていても、自分の大親友のことをこんな凄い人たちが観に来るのかと思うと改めて龍斗の住む世界を遠く感じるのだ。
開演すると、大光はいつも通り安定したパフォーマンスを見せる龍斗やキラキラの笑顔を振りまきながら踊る新メンバーの飛貴に手を振ってみた。
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熱狂的な空気のまま、コンサートはアンコールに差し掛かる。
悲鳴と大歓声が一際大きく上がる。メンバーの中でダンスの実力が随一と言われている�盒恭た佑離愁蹐�始まった。
“Fly in me remedy”
一昨日は確かメンバー全員でデビュー曲を歌って終わりだったが、曲順は日替わりなのだろうか。
龍斗曰く、彼は裏で龍斗にいちばん話しかけてくれるメンバーなんだそうで、その贔屓目もあるが大光は踊る海人を眩しく見つめる。大光から見ても彼のダンスは凄く上手だ。
会場中のファンも息を殺してセンターステージの彼を見ているようだった。
曲終わりにもう一度歓声が上がり、他のメンバーが登場したことに気付く。
龍斗は紫耀に支えられるようにふらふらと歩いていて、大光は作ちゃん疲れてんのかなと心配になった。
「本日はありがとうございました。
…ここで皆様に、海人から、お伝えしなければいけないことがあります」
紫耀がマイクを通して言うと、会場に泣き叫ぶような悲鳴が広がった。
「はい。
…僕は…1年近く、Dreamingとして活動してきて……その短い時間でも、沢山素敵な景色を見てこられました。
本当に、夢みたいな時間でした」
飛貴が顔を覆った。
「…でも、僕は新しい夢を見つけました。悩んだんですけど、浮所が入ってきてくれたし、もう大丈夫かなって」
大光はそう話す海人ではなく龍斗を見ていた。
飛貴のように泣き崩れるでも、優斗のように海人の背中を見つめるでも、紫耀のように下を見るでもなく、
海人越しに、龍斗はこちらを見ていたから。
異様な雰囲気のまま、公演は終わった。
終演後、龍斗に大丈夫なのかとラインを送ると、ちょっと遅くなるかも、と返信が来た。
大光:無理しないでいいよ
作ちゃん:大丈夫。行くよ
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LIKKA(プロフ) - →いつも励まされております。これからも未熟ですが楽しんでいただけたら感無量です。 (2020年5月28日 0時) (
レス) id: 39c1d8fd7b (このIDを非表示/違反報告)
LIKKA(プロフ) - 呑さん» いつもありがとうございます！また勿体なきお言葉を…岸くん確かに何気に初ですね、今回メンカラ紫祭りです。アイムドール、本当にすみませんでした。続き書こうと思っていたのですが事情があってちょっと変化させました。それでも楽しんでくださって→ (2020年5月28日 0時) (レス) id: 39c1d8fd7b (このIDを非表示/違反報告)
呑(プロフ) - LIKKAさんのお話は全部苦しいくらいに好きで好きで仕方ないのですが、このお話本当に大好きです。個人的にLIKKAさんの初岸くんに歓喜しております。アイムドールもドキドキしながら読んでいたので、そのドキドキを拾って頂いた気がしてます。大好きです！！！ (2020年5月27日 23時) (レス) id: 2d1b1a1819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIKKA | 作成日時：2020年5月23日 1時
