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｢あ、ありがとう、ございます｣
｢当たり前やろ。感謝しろや｣
前言撤回。微塵も格好良くなんてない。
感謝しろ、とは何だ。勿論荷物を持ってくれたために感謝の気持ちはある。だが、何でこの悪魔はこんなにも上から目線で物申すのか。一発だけでも殴ってやりたい。でも怖すぎてできるはずもない。
｢まーしぃ、後どこ回ろうとしてるの。食器は買ったし、小物はある程度揃えたし…｣
｢服買って、ベッド買って、ソファ買って、んー、あとは…｣
指を折りながら買うものを考えるまーしぃに｢うえぇ！？｣と声を漏らしてしまう。
｢ははっ、嘘や嘘。何でも直ぐ真に受けるなぁ｣
こんなにも普通の青年のように笑った顔だなんて見たことがなかったので目を丸くして驚いてしまった。
怖い悪魔だと思っていたが、割とそうでもなく、優しそうだ。
｢ま、まーしぃ、服買ってあげる｣
｢マジ！？俺何も言ってへんのに意外と気配りできるねんな！｣
｢やっぱり服買いに行くのやめます！｣
｢もー冗談やって！…ホントAおもろいなぁ｣
少しいい気になって服を買ってあげる、と伝えるとパアっと笑顔になりながらも失礼なことを言う。だが、そんな所もなんだかイケメンに見えてきてしまった。何だ、この悪魔は。
ケタケタと笑う彼に少しばかりではあるが好意が持てるようになった。
｢あ、A。後ろ向いて｣
｢え？｣
何だ何だと不思議に思いながらも後ろを向く。
すると、その背後からゴツゴツとした男らしい手が回され、首元に小さなアメジスト色をした花が咲く。何かと思えばネックレスが付いていた。
｢な、なにこれ！何これ何これ！｣
｢驚きすぎやわ。まぁ、買い物に来てくれてんやからそれぐらいしとかなな、って｣
｢ほ、ホント！？貰っていいの！？ありがとう！嬉しい！｣
キャッキャッと喜んでいる私を目を細めて嬉しそうに笑っているまーしぃにありがとう！と素直に告げれば｢へいへい｣とこれまた素気ない答えが返ってきたが、なんだかそれすらも楽しくて、嬉しくってたまらない。
ただ、素気ない返事にも違うことが一つ。優しげな笑みを浮かべていたことだけが違っていた。
誰かにプレゼントを貰ったのなんて久しぶりで、嬉しくて堪らなくてそのネックレスを見つめる。
キラキラと小さな輝きを放っていて、小さなワンポイントのようなアメジスト色をした王冠モチーフの物があった。
───ネックレスをプレゼントする意味
───拘束したい、繋いでおきたい、離さない。
続く (更新停止中)
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ピナの - simaではなくてshimaですよー (2019年7月30日 10時) (
レス) id: e6da5b9f38 (このIDを非表示/違反報告)
とぅーかわ(プロフ) - 志麻さん､､､あれ？かっこいい､､､え？こんなにサドで素っ気ないに､､､え？？好きです（更新頑張ってください） (2019年7月16日 15時) (レス) id: 819a8b2ac3 (このIDを非表示/違反報告)
冬月@リス - 1コメ！志麻さん最高過ぎます……。 全くもう…惚れ直した(( (2019年7月8日 19時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
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