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｢…ふわぁ。｣
…ねむい。
なんだかんだでベクに拾われて１日目。
昨日は全く眠れなかった…なんてことはなく、心地よいベッドのおかげで爆睡だ。
時刻は９時。
久しぶりにちゃんとした時間に目が覚めた。
起き上がったばかりのベッドに潜り込むと、ベクのにおいがした。
柔軟剤の薄らと甘いベリーの香り。
なんか落ち着くなぁ。
…他人の匂いなのに。不思議。
ｰｺﾝｺﾝｰ
静かに鳴るドア。
｢A…起きてる？開けてもいい？｣
私を気遣ってか、小さい声でそう言ったベク。
『起きてるよ。どうぞ…？』
｢あ、起きてた。良かったー…昨日Aが寝た時12時回ってたからさ、まだ寝てるかなってw｣
いやいや、9時間って結構寝たと思うけど…。
人懐っこい笑顔で部屋に入ってくるベク。
｢あ、俺仕事あるから、お昼適当に食べて？冷蔵庫開ければ材料あるし、出前頼んでもいいし。｣
『うん。』
あれ、そう言えばベクって何の仕事してるんだろう…。
｢俺実は保育士やってるんだー。｣
『え、保育士？』
｢そー。夕方までには帰ってくるから、夜ご飯食べちゃだめな？｣
分かった？って、ほんとにペットをあやすみたいに私に言ったベク。
そうして昨日みたいに雑に頭をなでるんだ…。
チャニョルはどうしてたっけ…。
そあの大きな手は優しく髪を撫でただけ。
それでも、思い出しただけなのに胸がキュンとする。
早く忘れるって決めたのに…。
でも、
ベクの細く、華奢な手で、髪を崩すように撫でられると…
なんか胸が痛くなる…。
キュンキュンしてるとか、そんな乙女チックなものじゃない。
"触れないで。私に触れたらあなたまで黒く霞んでしまう"
きっと、そんな感情。
撫でられた頭はぐちゃぐちゃのまま。
ベクは昨日、結局襲ってなんてこなかった。
それどころか、部屋まで貸してくれるしまつ。本当に、優しい人。
そんな私の気も知らず、おおよそ本人は、ぐっすりじっくり寝たのであろう。
ま、今日は彼の職業も知れたし、私と飼い主の心の距離はちょっとだけ近付いたのであった。
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風鈴(プロフ) - マナベクさん» わー！暖かいお言葉と、閲覧ありがとうございます(；＿；)！ゆっくり更新ですがコツコツ頑張ります！また閲覧してあげてください！ (2015年11月27日 23時) (
レス) id: 87d4e8f005 (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - tamamiさん» 私もびっくりです！まさか自分が推してた人と誕生日一緒とは思ってなかったので！w暖かいお言葉ありがとうございます！これからもコツコツ書いていきます！ (2015年11月27日 23時) (レス) id: 87d4e8f005 (このIDを非表示/違反報告)
マナベク(プロフ) - お誕生日おめでとうごさいます！ いつも読んでます！これからも頑張って下さい！続き楽しみです！ (2015年11月27日 23時) (レス) id: 5a3516a22d (このIDを非表示/違反報告)
tamami(プロフ) - 更新いつも楽しみに待ってます！チャニョルと同じセンイルなんて羨ましいです★お誕生日おめでとうございます(^-^) (2015年11月27日 23時) (レス) id: f6d2d12199 (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - ひろなさん» コメント、応援、閲覧ありがとうございます;;;とても励みになりますー！これからもコツコツ書いていくつもりなのでまた閲覧していただけたら幸いです！！ (2015年11月25日 23時) (レス) id: 87d4e8f005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 風鈴 | 作成日時：2015年11月3日 21時
