107話 強引 ページ14
瑞希side
試合終了。目を一度閉じ、また開ける。
そうすれば僕は戻る。
試合はこちらの圧勝。
先に戻ろうとしたら監督に舞桜からの伝言を貰った。
『僕と互角に戦えるのは瑞希だけなんだけどなぁ……』
嬉しかった。
でも辛いな…。
戻ろうとしたら今度はスーツの人に止められる。
瑞希｢なんの用？｣
｢貴女には強制的に来てもらいます｣
そう言って僕の腕を掴んできた。
瑞希｢なんのつもり？｣
ボクはいつも通りに振る舞う。
｢さっきのプレー、見させて頂きました。だから来てもらいます｣
瑞希｢………｣
『ラストリゾート』…。
｢貴女はどんなシュートも打てて、どんなプレーもできる｣
瑞希｢それはボクの…僕の実力じゃない。これはその人の実力。ボクは…僕は何もしていない。ボクの…本当の僕のプレーは誰も望まない｣
｢そうですか…。しかし、我々は貴女が必要です｣
そう言って僕の腕を引っ張る。
瑞希｢……離せ……｣
｢ダメですね。こちらに来てください｣
瑞希｢断る｣
｢何故ですか？ここに居ることで貴女は崩壊しますよ？｣
瑞希｢サウジアラビア戦が終わったら自主的に退場する｣
｢その時に来てくれますね？｣
瑞希｢行かない｣
｢何故？｣
瑞希｢行く前に僕はこの世界から消えるからね｣
｢…それがこの包帯ですね……｣
そう言って僕の両腕にある包帯を見る。
僕が切った赤い筋がいっぱいあるのを隠している。
瑞希｢分かったなら早く消えて？｣
｢こちらもそうとは行きません。貴女はこちらにとって貴重な人材です｣
瑞希｢何が貴重なの？目の色が違う変な女。それのどこに貴重があるの？｣
｢貴女のその能力ですよ｣
瑞希｢ボクの能力は誰も幸せにならない｣
｢それをサッカーに活かして人を幸せに出来ますよ？｣
瑞希｢宗教勧誘なら間に合ってる｣
そう言って手を振り払おうとすると…
｢少し強引な手を出しますか｣
その言葉と同時に僕は浮遊感に襲われる。
そう…
僕はこの男に抱き上げられている
瑞希｢っ！離せっ！｣
僕の声は通路に大きく響いた。
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咲夜♪(プロフ) - 雫(ｼｽﾞｸ)さん» 今忙しいので……時間がある時に読ませていただきます (2019年5月25日 19時) (
レス) id: dd598bec6b (このIDを非表示/違反報告)
雫(ｼｽﾞｸ) - 咲夜♪さん» はい。 咲夜♪さん、良かったら読みに来てください。 (2019年5月25日 19時) (レス) id: effc3bbfee (このIDを非表示/違反報告)
咲夜♪(プロフ) - 雫(ｼｽﾞｸ)さん» ありがとうございます！頑張りますよー (2019年5月25日 19時) (レス) id: dd598bec6b (このIDを非表示/違反報告)
スイジュ(プロフ) - 雫(ｼｽﾞｸ)さん» 出来たら行きます (2019年5月25日 17時) (レス) id: 17b91e6418 (このIDを非表示/違反報告)
雫(ｼｽﾞｸ) - スイジュさん» はい。 スイジュさん、良かったら読みに来てください。 (2019年5月25日 17時) (レス) id: effc3bbfee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲夜♪＆スイジュ x他2人 | 作成日時：2019年5月22日 7時
