妄想その10 ページ10
『ヨーーーハーネスーー!! ちょっとアレどーゆーことぉーー!?』
国「…おいA。ここオレん家なんですけど!?」
『それどこじゃないんだって! ヨハネスいるよね! 奥!?』
国「な、そっ。それどこって…っ! おい! 待てコラ!!」
研究室の中には、なんかヤバそうな薬を混ぜてるヨハネスがいた。
ヨ「ンー? ああ君か、えっと…、あ……」
『A!! いい加減覚えろ! じゃなくてあの薬何だったの!?』
ヨ「あの…薬?」
『そうだよ! この前もらった緑のビン!』
ヨハネスがごそごそ辺りを探り出す。
あんな汚い机でよく精密な研究が出来るよな…。
数分後、ヨハネスが世界終了みたいな顔でこっちを見てきた。
ヨ「ねえまさかとは思うンだけど、持ってったのって若竹色のビン?」
『分かんないよそんなの…緑のヤツ』
ヨ「うわああああ嘘だろ…てっきり緑青の方だと思ってたのに…! 青竹色ならまだしも」
なんだその色区分!
前、御国も似たようなこと言ってたなあ…。
何? あれって常識なの!?
『で、結局なんなのアレ』
ヨ「……吸血鬼の願望を知るための試験薬。本来はちゃんとした設備のところで使って、思ってることがスクリーンに映るもの…の、はず」
『は、はず!? 何その不透明要素!?』
ヨ「まだ臨床実験してないンだよ。で? どンな効果が出た?」
『え? 何か願ったことが現実になったっていうかなりかけてるっていうか・・・』
ヨ「人間だとそうなるのか…じゃあこれからも経過報告して。 そンじゃまた」
『待てええい! いやこれどうすればいいのさ嬉しいけど!』
ヨ「ンー? たぶんその願いが完全にかなったら元に戻る。かな?」
か、かなって、あいつ…!
でも願いが叶うってことは…?
………。
…………ん?
……………おお。
素晴らしいじゃないかっ!!
さあ、妄想実現スタート!!!!
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作者名:ハル | 作成日時:2017年4月8日 19時