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楽しい時間が過ぎるのはあっという間で。



俺も、涼も、Aも、優斗くんも。
みんな、すべてを忘れて子供のようにはしゃいだ。



俺と涼が乗る物で言い争うと、それをどこか懐かしそうな目で優しく見つめるAにドキッとしたり、優斗くんと涼がふざけているのを呆れながらAと見たり………





まるで、ずっと昔から4人でいたかのように、居心地がいい空間だった。






「あー、疲れたあ」



ベンチに座ってお茶を飲むAは、そういいながらも口角を上げっぱなしにしていた。




優斗「マジで1年生って若いな!」


涼「1歳しか変わらないじゃん」


優斗「お前らも来年わかるよ。その1歳がデカいってことに」


「ほんと、もう体力落ちたなあ」





まだまだ元気な涼が、あ!と声をあげる。




瑞稀「え、なに?」


涼「最後に、観覧車乗ろう!定番じゃん!」


優斗「うわあ、マジでベタだな」


涼「いいじゃん!ね!Aさん!」


「え?ああ、いいよ、観覧車くらいなら乗れる」




そういって立ち上がったAを、涼は手のひらで制した。




「………え、」


涼「はい!みんなでグッパーしよ!せーの!」




涼の言葉に、よくわからないまま反射的にパーを出すと、




「あ………」


優斗「え、」


瑞稀「………涼、これ何?」


涼「マジかぁ!俺、優斗くんとかよー」




涼のその言葉に、このグッパーは何を意味していたのか理解して、目の前でパーを出したまま固まるAとみつめあう。




優斗「んだよ、なんで男とふたりで観覧車乗らなきゃいけねーんだよ!罰ゲームかよ」


涼「じゃあ、俺彼女役やってあげる♡」


優斗「マジ無理」





なんだかんだ楽しんでるふたりが観覧車の方へ歩きだしてしまい、俺とAだけが取り残される。





「あ………行こっか」


瑞稀「あ、うん」





さっきまで普通に笑いあってたのが嘘みたいに、
突然気まずくなって、目も合わせられなくなる。






………いや、なんで緊張してんだよ。

普通に話せばいいだろ。





自分に言い聞かせるけど、
少し前を歩くAの背中を見れば見るほど何とも言えない感情になって、声をかけられない。






無言のまま、いつの間にか観覧車の乗車位置に来てしまい、先に乗ったらしい優斗くんと涼がいるゴンドラを見上げながら、少し困ったような顔でAが微笑んだ。






「乗ろっか」





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神ちゃん愛ing - 初コメ失礼します。涼君と瑞稀君の一途さがめっちゃ切ないし、キュンキュンします!!更新楽しみにして待ってます!! (2018年10月22日 23時) (レス) id: bdc8cbeed4 (このIDを非表示/違反報告)
J7BR(プロフ) - めっちゃキュンキュンするし、切ないし、続きが読みたくなります!!更新頑張ってください(*^^*) (2018年10月20日 13時) (レス) id: 0f3307a83f (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - ポップコーンさん» コメントありがとうございます。たったいまポップコーンさんの作品を読んでいたのでコメント来ててびっくりしちゃいました( ; ; )!嬉しいです!更新がんばります。ありがとうございます! (2018年10月11日 20時) (レス) id: a83f71fbfd (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 涼くんの真っ直ぐさも大好きなのですが、瑞稀くんの切なさが…ぐさぐさきます…龍斗くんの闇堕ち感ハマっちゃいます!!!!更新楽しみにしています! (2018年10月11日 8時) (レス) id: af868719a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:saku | 作成日時:2018年10月3日 0時

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