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涼「あれっ?優斗くん?」





涼と講義室に入って席を探していると、ひとりで座ってスマホをいじる優斗くんがいた。





優斗「あれ、はしもっちゃんと瑞稀くんもこの授業取ってたの?」




そういいながら、席をずらしてふたりぶん空けてくれるから、遠慮なく隣に座る。




涼「この時間の抽選落ちちゃってさー。空きコマにするのは嫌だったから仕方なく」


優斗「俺も俺も。でも、今日までふたりがいるの全然気づかなかったわー。もう前期半分終わるのに」


瑞稀「優斗くん、いつもひとりで受けてるんですか?」


優斗「あ………いや、」





優斗くんが気まずそうに視線を逸らしたとき、後ろから不安げな声が聞こえた。





「優斗………」




振り向くと、Aが紙パックのいちごみるくとコーヒーみるくを持って立っていた。




優斗「あ、A、」


「あー、あ。わたし、邪魔だよね!メンズトーク中ごめんね!」





そういって、違う席にいこうとするAの腕を涼が掴んだ。




涼「………なに、言ってるんですか。Aさんも一緒に受けましょ!」




にこ、といつもの笑顔を見せると、Aは少し驚いたように固まっていたが、頷いた。




「ありがとう。………あ、優斗これ!」




そういって、涼と俺の前に手を伸ばして優斗くんにコーヒーみるくを渡した。




その時に香った匂い。

それが、昔と変わらないAのにおいで、思わず泣きそうになった。




………望んだ形じゃないけど、今ここに、そばにAがいる。




その事実が、嬉しくて、やっと実感出来た気がして、机のしたでぎゅっと拳を握った。





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神ちゃん愛ing - 初コメ失礼します。涼君と瑞稀君の一途さがめっちゃ切ないし、キュンキュンします!!更新楽しみにして待ってます!! (2018年10月22日 23時) (レス) id: bdc8cbeed4 (このIDを非表示/違反報告)
J7BR(プロフ) - めっちゃキュンキュンするし、切ないし、続きが読みたくなります!!更新頑張ってください(*^^*) (2018年10月20日 13時) (レス) id: 0f3307a83f (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - ポップコーンさん» コメントありがとうございます。たったいまポップコーンさんの作品を読んでいたのでコメント来ててびっくりしちゃいました( ; ; )!嬉しいです!更新がんばります。ありがとうございます! (2018年10月11日 20時) (レス) id: a83f71fbfd (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 涼くんの真っ直ぐさも大好きなのですが、瑞稀くんの切なさが…ぐさぐさきます…龍斗くんの闇堕ち感ハマっちゃいます!!!!更新楽しみにしています! (2018年10月11日 8時) (レス) id: af868719a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:saku | 作成日時:2018年10月3日 0時

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