恋愛対象外

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「あ〜〜わたしの平和な生活があ」


優斗「さっき聞いたんだけど、橋本ってやつと井上ってやつ、人気らしいよ」


「えー！もう………最悪。女の子から恨まれる」





優斗にもたれながら中庭にいくと、
そこには、橋本くんと井上くん………………………




「さくま、くん」




井上くんに、パンを口に詰め込まれている作間くんがいた。




優斗「ふうん、なるほどね」




優斗は、何度か頷いてニヤリと笑った。




「橋本、くん」




とりあえず橋本くんに声をかけると、ぱあっと笑顔になった。




涼「A先輩！高橋先輩！」


優斗「はじめまして」


涼「野球部のエースと仲良くなれるなんて嬉しいなあ」


優斗「エース？マジで？」


涼「そう聞いてます」




誰にでも好かれる性格の優斗は、すっかり橋本くんと仲良くなっちゃって。




わたしはというと、ほっぺにパンを詰め込んだ作間くんと、ただただ無言で見つめあっていた。




「さ、作間くん、橋本くんたちと友達なの？」


作間「………………………えっと、俺もいまいち状況わかってないんですけど、はしもっちゃんと、知り合いなんですか？」


「んと、前、話しかけられて………」


作間「………はぁぁぁぁ、何してんだよぉ」





呆れたように髪を乱した作間くんは、ちらりと橋本くんたちを睨んだ。





作間「とりあえず先輩、座って？」


「あ、うん、ありがと」


涼「あー！さくちゃん！ちゃっかりA先輩の横とってるぅ！」


作間「ねえ、うるさいはしもっちゃん」





少し照れながら橋本くんをパシッと叩く作間くんは、友達にだけ見せる顔だった。





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