赤の癒しの姫 (ページ8)

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Episode6 ページ8

ｰEpisode6ｰ

礼司｢相変わらず…綺麗ですね…｣

世理｢はい､とても…｣

誰もがその2人に釘付けになっていた

猿比古｢…ﾁｯ｣

そんな中猿比古はAを見つめ
いつもの調子で舌打ちをしていた

美咲｢…サル…｣

猿比古｢んだよ､美咲ぃ｣

いつもの様におちょくる様に美咲を
挑発し始めた猿比古

礼司｢さて､そろそろ行きますよ。｣

猿比古｢ﾁｯ…じゃあな､美咲ぃ｣

美咲はセプター4が去っていく背中を見つめた
そしてAとアンナを見て和んだ

それから1時間程たった頃そろそろお昼。
出雲は寝ていた3人をそっと起こした

出雲｢もう昼やで？そろそろ起き？｣

A｢…んぅ…ん…｣

アンナ｢(人1)は寝起き悪いね｣

アンナはAを見つめｸｽｯと笑いながら
そう言った

A｢ん…そうかな…？｣

多々良｢さ､お昼食べよ？｣

A｢…うん…｣

尊｢ん…｣

出雲と多々良がお弁当を広げ
みんな“すげー！”やら“うまそー！”
など､凄くはしゃいでいた

多々良がAのためにお皿に乗せ持って来てくれた
そのまま多々良はAの隣に腰掛け

多々良｢はい､これAの分｣

ぼーっとしつつAは受け取った

A｢ありがとう､多々良…｣

多々良ばニコッと微笑めば自分の分も
持って来ていたようで
そのままAの隣で食べ始めた
Aもゆっくり食べ始めた

A｢…美味しいね…｣

そう言ってAは柔らかく微笑み
多々良はそれを見て

多々良｢だね､外で食べるのもいいよね
これ､Aも手伝ったんでしょ？
この卵焼きとかすごい美味しいよ｣

A｢へへ…良かった｣

嬉しそうに微笑み乍また食べ進めた

みんな美味しそうに食べていて
Aはとても嬉しそうだった
アンナがAの好きな紅茶を持って来てくれた

アンナ｢はい､これ(人1)の好きなやつ｣

そう言ってAにそっと渡した

A｢わ、ありがとうね｣

アンナ｢ねぇ､これは何て紅茶？｣

A｢ん？ローズヒップとハイビスカスの
ハーブティーだよ｣

アンナ｢…きれいな赤だね｣

A｢うん､だから好きなのもあるんだ｣

アンナ｢少し飲んでみてもいい？｣

A｢うん､熱いから気を付けてね？｣

コクっと頷き“ふぅ…ふぅ…”と息を吹きかけ
少し冷ましアンナは一口口に含み飲み込んだ

アンナ｢あ､美味しいね｣

A｢ふふ､それは良かった｣

2人は目を合わせ嬉しそうに笑った

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