Episode45 ページ49
Episode45
忙しなく動く吠舞羅のメンバーを見詰め壁に寄り掛かるAとアンナと尊
Aは少し緊張した様に…いつもとは違う雰囲気を漂わせながらその時を待っていた
ぼーっとする尊をそっと見上げるアンナ｡
そんな中尊は昨夜の礼司との会話を思い出していた
そして尊は出雲に近寄り肩をポンっと叩き
その部屋から出て行った
アンナは手を伸ばすも尊の服を掴めず
Aは尊の傍を離れず着いて行った
尊｢…｣
A｢…｣
怖い程の沈黙の中葦中学園の廊下には2人の靴の音が響いていた
A｢尊…社を探してる…?｣
尊｢…｣
尊は黙った侭歩みを進めていた
Aはその後に続きながら震える身体をそっと抱き締め
背中を見詰めていた
学園のあちこちから聞こえる爆音とぶつかり合う人の声､武器の音､逃げ惑う人の声
様々な音が聞こえるようになる中尊はただ真っ直ぐ止まることなく歩き続けていた
A｢尊…っ！｣
Aはそっと尊の背中にぎゅっと抱き着き彼の服を掴んだ
尊｢どうした…｣
A｢…尊が居ないと…寒いよ…｣
尊｢…ふ…アンナと同じ事言ってるな…｣
Aは涙を隠す様に彼の背中に額を押し付け
彼の温もり､温かみを噛み締めた
2人は無言でゆっくりと離れるも先程とは違いAは
尊の服の裾を掴み離れない様に､彼の後ろをついて行った
そして外へ出て
尊はやっと探し当てた人物を見詰め乍言った
尊｢見付けたぞ…｣
Aが目をやるとそこにはネコ､社､狗朗…そして菊理がいた
尊｢おいおい、おめぇが呼んだからお望み通り出て来てやったんだぞ
惚けてんなよ…なぁ｣
Aはそっと尊の邪魔にならないよう手を離し彼の少し後ろから彼を見守り
尊は其れを感じ自分の力を使い狗朗達を威嚇し始めた
尊は狗朗をどかそうとするも抵抗する狗朗を
意図も簡単に後ろの方へ吹っ飛ばしてしまった
其れを見たネコは自らの力を使い幻術を見せ
尊｢…これは…そっちのアマの…
女…引っ込んでろ！｣
そう言ってあっという間にネコの力は掻き消されるが
狗朗が何とか立ち上がり3人を逃がす為に自分の後ろへ下がらせた
Aは戦う狗朗と尊を見詰め乍
視界の隅に捉えたある男を見詰めた
礼司は青の王の力をぶつけ相殺した
礼司｢…状況は把握しました｣
尊｢だったら話ははぇ…黙って見てろ｣
狗朗は隙を見て社達の方へ行きその場から逃げた
Aは気付かれないように彼らの後を追って行った
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憑喪姫(プロフ) - 尊がいいです (2019年10月2日 16時) (
レス) id: 30f94afb9d (このIDを非表示/違反報告)
Hatsuki(プロフ) - 落ちは尊がいいです！更新待ってます。 (2018年7月7日 23時) (レス) id: 4dbbd39f8e (このIDを非表示/違反報告)
セナ - 尊さんがいいです！！更新待ってます (2018年5月26日 20時) (レス) id: 5345244a7f (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 尊さんに一票！！ (2017年9月4日 13時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
si-on(プロフ) - 尊落ちがいいです (2017年9月4日 10時) (レス) id: 0a7be7df7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月羽 澪旺 | 作成日時：2016年3月8日 0時
