赤の癒しの姫 (ページ37)

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Episode33 ページ37

ｰEpisode33ｰ

AはBARへこっそり戻るが…

多々良｢…どこ行ってたの？｣

多々良が少し怖い微笑みをしながらAの
部屋の前で待っていた

A｢た、多々良っ…え、えっと…｣

多々良｢…はぁ…草薙さんには黙っててあげるけど…
次は無いからね？｣

そう言って多々良はAの頭を撫でた
Aは“うん”と頷き多々良と部屋へ入った

多々良｢しっかし、みんなが居ないと暇だね～｣

A｢そうだね、あ、多々良の歌聴きたい！｣

多々良｢俺の？｣

A｢うんっ！ダメ？｣

多々良｢ふふ、いいよ｣

多々良はギターを抱え弾き始めた

そして多々良が歌い終わりAは
さっきより落ち着いた顔をしていた

多々良｢…キングが心配？｣

A｢！…まぁそんな所かな…｣

多々良｢へーきへーき、何とかなるって！
それに、俺達の“キング”だよ？ね？｣

A｢そうだね、僕達“吠舞羅”のキングだもんね
うん、大丈夫だね｣

Aと多々良はお互いを見合って
安心した様に笑いあった

多々良｢！A！？肩！！｣

A｢あ…さっき開いたんだった…｣

多々良は少し呆れた様に肩を落とし
AとBARへ下りていき
救急箱を持ってソファーへ座り

多々良｢んー…パーカー脱いで貰っていい？｣

A｢ん？うん｣

Aはパーカーを脱ぎ傷が開いた肩を見せ
多々良は血だらけの包帯を解き
ガーゼを剥がした

“チリンチリン”とBARの扉のベルが鳴り
扉へAと多々良は目を向けた

多々良が手当をしてるところに吠舞羅メンバーが
ぞろぞろと帰って来た

A｢あ、皆…おかえり｣

美咲｢！！！？/////
な、な、な、な、何でパーカー脱いでんだよ！！！？/////｣

A｢…パーカー脱がないと手当して貰えないから…
ダメだった？｣

相変わらずの美咲に皆は笑った…が…

出雲｢んで？それはええんやけど
何で傷が開いたんや？詳しく教えて貰おか？｣

出雲が真っ黒い微笑みでAと多々良に近づき
多々良は苦笑するしか出来なかった

A｢…あ、えっと…その…ね？多々良｣

Aは何とか多々良に助けを求めるが…

出雲｢十束に助け求めたってしゃーないんやで？
さ、さっさと白状しいや｣

A｢あ、アンナぁ…｣

アンナ｢…(人1)…今回は(人1)が悪い…｣

A｢うぐっ…｣

出雲｢ほな、ちゃんと話してもらうで？｣

Aはこの後出雲にみっちり怒られたそうです。

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