赤の癒しの姫 (ページ28)

今日:14 hit、昨日:1 hit、合計:87,667 hit

Episode26 ページ28

ｰEpisode26ｰ

出雲が電話をしてすぐに医者を呼んだ
その医者は黄金の王の病院の医者だった
すぐに駆け付けてくれてAの手当をしてくれた

医者｢Aさんは自分の傷を癒せないから…大変だね｣

出雲｢…先生…Aがいつ目を覚ますとか
先生でも分からないですか？｣

医者｢すまない…分からないんだ…こればっかりは…
あ、そうだ十束さん、貴方は今から輸血をします｣

多々良｢はーい､キング､上借りていい？｣

尊｢…あぁ｣

出雲｢Aも上で寝かせなあかんな｣

アンナ｢(人1)と多々良同じ部屋にして？
私が2人を診てる…｣

出雲｢十束はそれでええか？｣

多々良｢うん、俺は全然いいよ｣

アンナ｢じゃあ､行こう？｣

アンナは多々良の手を引き上へ上がって行った
出雲はAをそっと抱き上げ
アンナと多々良に続き上へ上がって行った

医者｢一つ言っておくよ…あの子はこれから
色々な奴らに狙われるかもしれない…が
ちゃんと守ってやるんだよ？｣

尊｢…ったりめぇだ…｣

医者｢そうか…｣

先生は柔らかく微笑み上に行った

美咲｢…尊さん…Aと十束さんがやれたんだ！
…俺…っ｣

鎌本｢八田さん！俺も一緒に行きますよ！！｣

尊｢…明日にしろ｣

美咲｢はいっ！！｣

美咲たちは今はみんな家へ帰っていた
尊も上に上がって行きAの部屋へ行った

多々良は輸血をしてもらいAは
心臓の音を聞いたり瞳孔の確認などをしていた

医者｢本当にただ眠ってるだけなんだね
こういう事は前にもあったのかい？｣

出雲｢はい、前は３日は寝てました｣

アンナ｢(人1)は使った力の分だけ眠る｣

そう…まるで治した相手の傷を自分の体に移し
自分の体を癒すように…

多々良｢…早く目を覚ましてね…A｣

出雲｢大丈夫や､十束｣

出雲は多々良を安心させる為に
そっとそう告げた

出雲｢それに､これはいつもお前の言ってる事やで？
“へーきへーき､なんとかなるって”ってな？｣

多々良｢…そうだね､うん大丈夫だよね｣

A｢…っ…｣

アンナ｢！(人1)？｣

アンナはAを呼んだ…が
Aは魘されていた

前にも力を使った後はこうなったと言う
３日間ずっとAは魘されていた…と

尊｢…｣

多々良｢A…怖い夢…見てるのかな？｣

アンナ｢(人1)…｣

アンナはそっとAの手を握った

そしたらAが魘されなくなったのだ
寝ていても近くに大切な人がいる…

next