赤の癒しの姫 (ページ21)

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Episode19 ページ21

ｰEpisode19ｰ

アンナ｢！！(人1)！！｣

ガタッとアンナが立ち上がり
そんなアンナを見てみんなAのベッドの
周りに集まり

A｢…心配…掛けて…ごめんね…｣

そう言って柔らかく微笑みかけ
アンナの頭をそっと撫でた

尊｢…そんな時まで謝んな…｣

A｢ふふ…そうだね…尊…｣

そっとAの頬に触れた尊
安心した顔をして微かに微笑んだ

多々良｢おはよ、眠り姫｣

A｢こんな傷だらけの眠り姫…
僕はごめんだね…｣

冗談を言えるくらいの元気はあるようだ
それを見て吠舞羅メンバーは心底安心した

それからAは勝手に酸素マスクを取り
ゆっくり起き上がったそれを多々良が支えた

A｢…あの人たちは…｣

出雲｢セプター4が捕まえたで｣

A｢そう…良かった…｣

美咲｢…なぁ…｣

A｢ん？どうしたの？｣

美咲｢…守れなくて…ごめん…｣

A｢美咲…｣

千歳｢俺も…近くにいたのに…｣

出羽｢こんな傷だらけに…なっちゃって…｣

エリック｢すぐに駆けつけられなかったし…｣

藤島｢…本当にごめん…｣

他のメンバーも俯き“ごめん”と呟いた

A｢ねぇ…みんなさ…僕は誤っちゃいけないのに
みんなはいいの？｣

出雲｢せやかて…守れなかったんは事実やんか…｣

尊｢…約束…したのに…｣

A｢…ばか…僕はこうしてみんなと
また楽しく話せるのが嬉しい。
だから、謝らないで、自分を責めないで。｣

アンナ｢…(人1)…｣

A｢ねぇ…笑ってよ
それでさ…僕に言う事あるでしょ？｣

吠舞羅メンバーは顔を見合わせて
“ｸｽｯ”と吹き出しながらAに向き合って
口を開いた

吠舞羅｢おかえり！A｣

A｢うん…ただいま｣

Aはとても嬉しそうな顔で言った

そして先生が病室へ入って来て
“明日には退院出来る”と教えてくれた

A｢早く帰りたい…今日…一人で寝るの？｣

先生｢…君は何歳ですか？｣

A｢えー…何か病院って怖いじゃん…｣

多々良｢誰か泊まってもいいですか？｣

先生｢…まぁ、ここは個室ですしね…
許可しましょう。｣

A｢先生、ありがとうございます｣

Aに続いて出雲と多々良もお礼を言った。
そして、誰が泊まるか…という話になった。

アンナは決定だそうで
それであと一人誰かと言う話だった

一緒に泊まるのは多々良になった
多々良は嬉しそうに“俺に任せてよ”と
胸を張っていた

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