赤の癒しの姫 (ページ19)

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Episode17 ページ19

ｰEpisode17ｰ

ビル内に響く警報。
慌ただしくなるビル内。
あっちこっちからバタバタと慌ただしく廊下に響く

Aはそれさえも気付かず…
いや、気付いてもそれどころではない

一方吠舞羅のメンバーは…

アンナ｢(人1)…！！！
ミコト！！(人1)このビルの最上階に捕まってる
すごい傷が…っ！！｣

多々良｢アンナ…落ち着いて…｣

そっとアンナの両肩を優しく包み込み

多々良｢大丈夫、絶対何とかなるから｣

アンナ｢タタラ…うん…そうだね｣

多々良｢キング…行こう｣

Aを助けるためにどんどん上の階へ進んで行き
とうとう最上階までたどり着いた吠舞羅

そこで見たものは…
傷だらけで大量の血を流すA。

アンナ｢！！！
い、イヤァァアアア！！！！｣

顔を覆い叫んだ。

A｢…っ…あ…んな……っ｣

出雲がAの側に駆け寄った

出雲｢今は喋ったらあかん！！｣

A｢…っ…出雲……ここにいちゃいけない…
早く…逃げて…っ…｣

喋りながらずっと震えているA。
多々良がアンナと一緒にAに駆け寄り
自分の着ているコートを脱ぎ
出雲がAを鉄格子から出し
足枷や手枷を壊し多々良のコートをAに掛けた

A母｢！！何て事してくれたの！！？
“それ”はまだ利用価値があるのよ！？｣

尊｢あ？それだと？ふざけんな…
Aはてめぇらのおもちゃじゃねぇんだぞ｣

A父｢お、俺達がこのボタンを押せば
そいつは死ぬんだぞ！！？いいのか！！？｣

A｢…っ…あなた達は…嘘をついている…
僕の体には…そんなもの…入ってないっ！！｣

出雲に支えて貰いながら立ち上がり両親へ叫んだ
そして多々良がAを横抱きしアンナと後ろへ下がった

尊｢覚悟しろ…燃やしてやる…｣

A父｢い、行け！！俺達を守れ！！｣

沢山の下っ端が出てきた

美咲｢よっしゃ！！行くぞ！！お前ら！！！｣

尊｢燃やし尽くせ｣

吠舞羅｢｢｢｢No Blood!No bone!No ash!｣｣｣｣

吠舞羅メンバーが大声で叫び
ビルの上にダモクレスの剣が現れた
どんどん“赤のクランズマン”の力を使い
敵をどんどん倒して行っていた

多々良はAとアンナと一緒に隠れていたが
Aの両親に見つかってしまった

A母｢さぁ！！“そのバケモノ”を私達に渡しなさい！！！｣

多々良｢Aはうちの大事なお姫様なんだ
渡すわけないでしょ？｣

アンナ｢(人1)は渡さない！！｣

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