赤の癒しの姫 (ページ16)

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Episode14 ページ16

ｰEpisode14ｰ

用事の後。
誰も傷も無くのんびりBARに戻っている途中に
そのアンナの“嫌な予感”が当たってしまった

？｢今日は寒いわね｣

？｢そうだな、早く家に帰ろう｣

A｢！！｣

Aがいきなり立ち止まった
Aの隣にいた尊が変に思いAが見ている所を
見てみた…そこには夫婦であろう女と男が
こちらに歩いて来ていた

A｢……っ…ぁ…｣

そしてAはカタカタと小さく震え始め
何かを言っているようだが
とても小さな声だった為聞き取れずに…

すぐ近くまで来た時に女がAを見て驚いた顔をした
そして、隣にいた男もAを見て動揺した

？｢お…お前…生きていたのか…｣

男がそう言った瞬間Aは“ビクッ”と反応した
尊はAを庇うようにAの前に立った

？｢あら…アンタみたいな“バケモノ”を
拾ってくれる心優しい人なんていたのね｣

Aを嘲笑い乍その女は喋り始めた
そして、尊はだいたい察した。
この2人が…Aの“両親”だ、という事を

A｢っ……ぁ……ゃ…｣

出雲もそれを察し何処かへAを連れていこうとした時

A母｢やっぱり気味悪い…
その髪､顔、アンタの存在。｣

A父｢…あ、そう言えばお前…変な力持つてたよな
それを見たいって人がいるんだ
俺達と一緒に来い、そうすればいい事が沢山あるぞ｣

Aはずっと俯き逃げようとしたが…

A母｢あ、そうね
そうすればお金もいっぱい入るみたいだし｣

ずっと黙っていた尊が口を開いた

尊｢…てめぇら何言ってんだ？
こいつはもう俺らの仲間だ､てめぇらに関係ねぇだろ｣

A｢っ…み…み…こと…っ…｣

A母｢私たちにそんな口の聞き方していいと
思ってるの？｣

A父｢…もしかしてお前まだ気付いてないのか？
だとしたら滑稽だな｣

A｢…な…何のこと…？｣

A父｢まさか…本当に分かってないみたいだな…｣

A父は大声で笑った
それを見ていた美咲が怒鳴った

美咲｢てめぇらさっきから何だってんだよ！！！｣

A母｢そいつの中には毒が埋め込まれてるのよ
まぁ、埋め込んだのは私達なんだけど｣

A父｢俺が持ってるこのボタンで
毒が全身に回る仕組みになってる
それにそれは周りの奴らにも感染する｣

A母｢それが嫌なら私たちと来なさい。｣

Aは絶望した。
だが、アンナとの約束を思い出した…
そして涙を堪え前を向いた…

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