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ー…………
部屋をノックする音が聞こえた気がしてドライヤーを止める。
ドアを振り返るけど何も聞こえない。
…気のせい？
こんな夜中に誰かくるわけないか。
そう思い直してドライヤーを再開しようとすればまたドアをノックする音が聞こえる。
末「さくらー？」
『…秀ちゃん？』
末「あけろー！」
まだどんどんと激しくなるドアに慌てて駆け寄って声をかける。
『何してんの？！明日本番なんだから早く寝て！』
末「いいから早くあけろ！」
『おふろ上がってすっぴんだから無理！』
末「リハ終わり大体汗ですっぴんだろ！いーから！時間ない！」
『…時間？』
化粧はもちろん落としてるし髪の毛も半乾きだし、ほんとは死ぬほど嫌だけど。
秀ちゃんが焦ってる様子が伝わってきて、私は慌ててドアをあける。
『なに、』
末「誕生日おめでとう！」
ドアを開けた瞬間、ふわっと抱きしめられる体。
耳元で囁かれる嬉しい言葉。
なにが起こったか分からず思わず硬直していれば少し体を離して秀ちゃんが私の顔を覗き込む。
末「時間ぴったり。」
『え？』
壁にかけられた時計を見上げればちょうど0時を指していて、合わせて来てくれたんだと思うと心があったかくなる。
末「1番に言いたくって。」
『…ありがとう。凄く嬉しいけどちょっと離れて？』
末「なんで？」
『見られたらどうすんの！』
私が無理やり体をずらして秀ちゃんから離れれば、秀ちゃんは部屋の中に入ってきてドアを閉める。
末「じゃあ見られなかったら良いってこと？」
『怖い怖い怖い！』
末「冗談だってー。』
思わず後ずさりすれば秀ちゃんがいつも通り笑いながらベットに腰掛ける。
末「何もしないから、少しだけお喋りしよう。」
秀ちゃんの声につられるように、私も秀ちゃんの隣に座る。
ギリギリ肩が触れないくらいの距離。
密室で、ベットの上。
相手は秀ちゃんなのに無駄にドキドキして苦しい。
『わざわざ来てくれたんだ。』
末「さくらの誕生日1番にお祝いしたくて。ケーキとかなんもないけど。」
『ううん。本当に嬉しい、ありがとう。』
去年の誕生日はまだAAAに加入したばかりで、メンバーとも完全には打ち解けられてなくて。
誰にも気づかれないまま終わっていった。
特に仲の悪かった秀ちゃん。
私を1番否定していた秀ちゃんにこんな風に誕生日を祝ってもらえる未来なんて少しも想像してなかった。
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saku(プロフ) - みゅーさん» あああ！もう嬉しすぎて泣きそうです（；＿；）！（笑）大切に大切に物語を進めていけたら良いなと思います！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2018年6月18日 22時) (
レス) id: 1e377d8f5f (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - ゆきだるまさん» 嬉しすぎるコメントありがとうございます（；＿；）！いちゃいちゃはAAAの世界観を壊すのが怖くて書けていませんが私自身もいつか挑戦してみたいと思ってます！その時はよろしくお願いします！！ (2018年6月18日 22時) (レス) id: 1e377d8f5f (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - なるさん» 第9章公開しました！ぜひそちらもよろしくお願いいたします！！ (2018年6月18日 22時) (レス) id: 1e377d8f5f (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - このお話が大好きすぎてほんとに終わってほしくないです！！！！なので、無理に終わらせようとしないでください！！！このお話なくなったら楽しみなくなります。。（ ; ; ） これからも楽しみにしてますので更新遅くなってもいいので頑張ってください！！！ (2018年6月13日 21時) (レス) id: 63a45c8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - だらだら続いていっても全然いいです！むしろ完結してしまうほうが寂しい(´；Д；`)もしも七瀬ちゃんが誰かとくっつくのだたっら結婚とかイチャイチャも書いてほしい！ (2018年6月13日 16時) (レス) id: 0c124f51b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年4月14日 1時
