274(nishijima) ページ39
○nishijima said
あ「おはようございます。」
開いた扉から何も知らないさくらが顔を覗かせる。
西『おはよう。』
いつも通りの挨拶を返した俺を見たさくらが一瞬きょとんとした表情をする。
あ「にっしー？何してるの？」
さくらの言葉には答えず隣の椅子を引けば黙って俺の隣に座る。
マ「おはようございます。七瀬さん、これ。」
俺の前に開かれていた雑誌をマネージャーがさくらの前に差し出す。
白黒の写真。
よくある週刊誌の記事。
さくらがゆっくり瞬きをするのが視界の端にうつる。
あ「…なにこれ？」
マ「西島さんにも聞きましたけど七瀬さんにも一応。このような事実はないですね？」
あ「事実はないっていうか…」
さくらが戸惑うように俺を見る。
交わった視線が不安げに揺れてるのを見て胸が苦しくなる。
あ「これ、新年会の時の写真だよ、ね？」
ー AAA七瀬さくら お泊り愛？ ー
ー メンバー内カップルの誕生 ー
堂々と紙面を飾るその文字に何枚か載っている写真。
白黒写真だしかなり遠くから取られたものらしくあまり鮮明ではないけれど確かに新年会の時買い出しに出かけた俺とさくらが写っている。
普通に話していただけのように記憶しているけど仲良く見つめあっているように見える写真。
さくらが軽く俺の肩に触れている写真。
そして、俺たちが同じマンションに入って行くところが撮られている。
ちゃんと調べればそこが日高のマンションであることも、俺たちが何もないことも簡単に分かる事実で。
それなのに面白おかしく、まるでファンを煽るように書かれた文章。
俺とさくらのスキャンダルのはずなのに堂々と書かれた大きな文字にはさくらの名前しか書かれてないことにも悪意を感じる。
西『さっきも言ったけど本当に違うから。日高の家で新年会してて途中で2人で買い出しに行ったの。メンバーにも確かめたら？』
マ「疑ってるわけじゃないですからそんなに怒らないで下さい。」
マネージャーが頭を抑えてため息をつく。
西『別に平気でしょ。俺たちの絡みなんてファンのみんなライブでどんだけ見てると思ってるの？そんな騒ぐようなことじゃないよ。』
マ「そうですけど…」
マネージャーがちらりとさくらを見る。
まっすぐ紙面を見つめたまま動かないさくら。
ー とうとうグループ内カップルの誕生か？！ ー
その文字を見ながらなんとなく秀太の顔が浮かぶ。
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saku(プロフ) - カワウソさん» 泣きたくなるくらい嬉しいコメント本当にありがとうございます（；＿；）嬉しくてそのコメントを何回も読みました（笑）これからも届虹をよろしくお願いします（；＿；）！！ (2018年2月27日 9時) (
レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - カワウソさん» 更新が不定期になってしまって申し訳ないです（；＿；）早く続き公開できるように頑張ります！もう少しお待ちください（；＿；） (2018年2月27日 9時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - Mioriさん» 返信かなり遅くなりましてすみません（；＿；）こちらこそコメントありがとうございます！7章もよろしくお願いします（；＿；）！！ (2018年2月27日 9時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
カワウソ(プロフ) - 全然飽きません！何回も1から読み直しています！笑 まだまだ完結は先かもと仰っていましたが、まだまだ続いてほしいのが本音です笑 更新頑張ってください！ (2018年2月26日 23時) (レス) id: ce39b06bba (このIDを非表示/違反報告)
HWJ98yGIRs5Srag(プロフ) - 続きが見たいです (2018年2月20日 23時) (レス) id: a4a7a47dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年1月27日 11時
