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273(shuta) ページ38

○shuta said


あ「何がって、忘れたの?」


さくらの言葉に俺なにか約束忘れてたっけ?と慌てたのに、


あ「また髪色お揃いにしようって約束したじゃん。」



当たり前のようにそういって俺を軽く睨むさくらを思わず抱きしめたくなるのをぐっとこらえる。



末『何それ、俺はてっきり忘れられてんのかと。』



自分でも引くレベルで頬が緩んでいるのが分かる。

目があった真司郎が呆れた様子で俺を見ている。



あ「忘れるわけないじゃん。しばらくドラマの仕事ないから今の間だよ!何色にするっ!」

與「しばらくってことはまたドラマの仕事するん?」

あ「一応来シーズンのドラマのオファーは来てるんだけどとりあえずツアー日程が分かんないし保留。」

末『またオファーきてんの?凄え。』

宇「さくら演技上手だったもんね。びっくりした。」

あ「まだまだだよ。でももう少し、頑張ってみても良いかなって思ってる。」



さくらと目が合えば照れたように笑う。


辛そうだ、苦しそうだ、と思っていた演技の仕事。

あまり弱いところを見せずに自分で乗り越えたんだろう。

だけど今のさくらはキラキラしていて、

AAAじゃない仕事にも前向きに取り組んでいるのが分かる。



あ「あ、そういえば、」

浦「揃ってる?」

與「にっしーがおらん。日高もー。」



さくらの声を遮るように開いた扉からリーダーが顔を覗かせる。

真司郎の言葉に分かっていたように頷いたリーダーがさくらを見る。



浦「さくらちゃんちょっと、マネージャーが呼んでる。」

あ「え、なんだろ。」

與「ドラマの話やない?」

末『さっき何か言いかけなかった?」

あ「あー、うん。また後で。」



そう言ってひらひらと手を振ったさくらが扉に向かう。

ドアの前で何やら少しリーダーと話して部屋を出て行ったさくらをぼーっと見ていればリーダーが入ってきてドアを閉める。



宇「…なんかあった?」


宇野ちゃんの言葉にリーダーが俺たちを見る。

よく見ると少しいつもと様子が違うようにも見える。



浦「本当は日高来るまで待ちたいんだけど、」



リーダーがちらっと時計を見上げる。

集合時間は過ぎている。

そのまま視線を戻したリーダーが小さく息を吐く。



浦「大したことじゃない、と俺は思うけど。」



ぱさっと開かれた雑誌。

白黒の写真に写る見慣れた2人。



浦「さくらちゃん、撮られた。」



ー AAA七瀬さくら お泊り愛? ー



目の前の文字がチカチカした。

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saku(プロフ) - カワウソさん» 泣きたくなるくらい嬉しいコメント本当にありがとうございます(;_;)嬉しくてそのコメントを何回も読みました(笑)これからも届虹をよろしくお願いします(;_;)!! (2018年2月27日 9時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - カワウソさん» 更新が不定期になってしまって申し訳ないです(;_;)早く続き公開できるように頑張ります!もう少しお待ちください(;_;) (2018年2月27日 9時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - Mioriさん» 返信かなり遅くなりましてすみません(;_;)こちらこそコメントありがとうございます!7章もよろしくお願いします(;_;)!! (2018年2月27日 9時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
カワウソ(プロフ) - 全然飽きません!何回も1から読み直しています!笑 まだまだ完結は先かもと仰っていましたが、まだまだ続いてほしいのが本音です笑 更新頑張ってください! (2018年2月26日 23時) (レス) id: ce39b06bba (このIDを非表示/違反報告)
HWJ98yGIRs5Srag(プロフ) - 続きが見たいです (2018年2月20日 23時) (レス) id: a4a7a47dac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:saku | 作成日時:2018年1月27日 11時

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