269(hidaka) ページ34
○hidaka said
末「日高も一途だねー。」
日『別にー。』
一途、なのか
執着、なのか
依存、なのか。
これが本当に恋愛感情なのかさえ、自分では分からない。
日『てかさ、その気持ちなら俺も同じ訳なんですけど。』
末「ん？」
日『俺だって秀太には幸せになってほしいってこと。』
家族よりも、一緒にいる時間が長いメンバー。
家族以上の、もっと深い何かだと。
AAAのメンバーのことを他の言葉では表せられない。
他の何にも変えられない特別なものだと思っているのは俺も同じ。
やりたいことができなかった前の事務所で
それでも諦められなかった音楽の夢。
みんなと同じ方向を向いてたわけでも同じ目標があったわけでもなかった。
それでも一緒に歩いてきた11年間。
みんながいなければ今の俺はいない。
そんなかけがえのない仲間だ。
幸せを、願わないわけがない。
末「そんなことしてたらごっちゃごちゃなんじゃん。なんだよこの状況。相関図でも書く？」
日『なんでだよ。秀太頑張れよ。一緒にクリスマス過ごしてたんだから脈ないわけないだろ。』
末「他の人への好意があからさまな好きな人と過ごすクリスマスなんて結構しんどいですよ？」
日『なんかごめん。』
末「そっれはそれで腹立つな。」
秀太の笑顔になんて言えば良いのか分からない。
さくらちゃんと秀太は凄くお似合いなのに。
俺なんかよりずっとずっと、秀太の方が良いやつなのに。
日『…大体、さくらちゃんの俺への気持ちなんてただの憧れこじらせてるだけだと思うけど。』
末「俺もそう思ってたんだけどなー。」
秀太がため息を吐く。
時間経ったら薄れるよ、という俺の言葉に秀太は何も言わない。
末「で？日高は何やってんの？長谷川ちゃんと。」
日『なにってなに。』
末「好きならなんで別れたわけ？そしてなんでよりを戻してないわけ？」
俺的にはさっさとくっついてほしいんですけどー、と笑う秀太の視線から逃げるように机の上の料理に目を落とす。
日『ねえ。』
末「ん？」
日『さっきの質問のやつさ、俺なんて答えた？』
末「はー？覚えてないの？俺の数百倍はかっこつけてたくせに？」
日『まじ？』
末「…それは今の話でしょ？って言ったんだよ、日高。」
秀太が俺をまっすぐ見る。
末「脈がないのは今の話でしょ？明日になったら分からないじゃんって。」
昔の自分を思い出して
何故か少し泣きたくなった。
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saku(プロフ) - カワウソさん» 泣きたくなるくらい嬉しいコメント本当にありがとうございます（；＿；）嬉しくてそのコメントを何回も読みました（笑）これからも届虹をよろしくお願いします（；＿；）！！ (2018年2月27日 9時) (
レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - カワウソさん» 更新が不定期になってしまって申し訳ないです（；＿；）早く続き公開できるように頑張ります！もう少しお待ちください（；＿；） (2018年2月27日 9時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - Mioriさん» 返信かなり遅くなりましてすみません（；＿；）こちらこそコメントありがとうございます！7章もよろしくお願いします（；＿；）！！ (2018年2月27日 9時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
カワウソ(プロフ) - 全然飽きません！何回も1から読み直しています！笑 まだまだ完結は先かもと仰っていましたが、まだまだ続いてほしいのが本音です笑 更新頑張ってください！ (2018年2月26日 23時) (レス) id: ce39b06bba (このIDを非表示/違反報告)
HWJ98yGIRs5Srag(プロフ) - 続きが見たいです (2018年2月20日 23時) (レス) id: a4a7a47dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年1月27日 11時
