267(hidaka) ページ32
○hidaka said
日『かんぱーい。』
末「うぃー。」
グラスを交わしてビールを流し込む。
疲れた体に染み渡る感じが好き。
お酒は得意ではないけど。
末「なんかむずむずする。」
日『なにが？』
末「日高と2人とか何年振りだよ。」
日『いーじゃんたまには。』
俺の言葉に肩をすくめた秀太がビールのジョッキを手にとる。
俺は個人的に秀太と凄く気が合うと思ってる。
考え方もよく似ているし仕事への取り組み方や情熱のかけかたも同じ。
デビューしたての頃誰のことも嫌いじゃなかったけど誰のことも好きではなかった俺が唯一心を開いていたのは秀太だった。
手当たり次第ってぐらい誰とでも全力でぶつかっていた秀太と大きな喧嘩をしたことがないのもメンバーの中では俺ぐらい。
ってわけで俺と秀太は相性が良いんだ、と勝手に思っている。
末「で？どうしたんですかね急に。」
日『なに、理由がなきゃ飲みに誘っちゃだめなんですかー。』
末「そうじゃないけど。」
そう言いながらつまみに端を伸ばす秀太が俺を見る。
末「でもなんかあるんでしょ。」
丸い眼鏡をかけた秀太は変装のつもりなんだろうけど凄く似合ってて逆にオーラがある。
周りに気づかれないかいつも不思議なんだけど滅多にそんなことはないらしい。
日『なんかってか、ちゃんと謝りたくて。』
俺の言葉になんだそれ、と軽く笑う秀太。
新年会の時少し酔っていたとはいえ言ってはいけない言葉を言った。
ましてはさくらちゃんの前で。
個人的に色々あって、誰も悪くないのに苛々してた。
その気持ちを酒の勢いと優しいメンバーに甘えて吐き出したのは俺のわがままだ。
日『こないだごめんな。』
末「だからー、良いって。俺も酷いこと言ったし。お互い様っしょ。」
笑いながら差し出してくる割り箸を受け取って俺もおつまみに手をつける。
ずっと、なんとなく気づいてた。
さくらちゃんを見る秀太の目が特別なこと。
優しい顔で笑うようになったこと。
クリスマスに偶然会った時ははっきりと確信した。
そうか、秀太はさくらちゃんが好きなのか。
日『…てことで恋話しない？』
末「切り替えはっや。」
けらけら笑う秀太。
男同士で恋話なんて気恥ずかしいし気持ち悪い。
まして11年間連れ添って来たメンバーのそういう話なんて家族の恋話を聞いてるみたいで少し違和感。
そんな気持ちからかなかなかメンバー内でそういう話を深くすることはない。
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saku(プロフ) - カワウソさん» 泣きたくなるくらい嬉しいコメント本当にありがとうございます（；＿；）嬉しくてそのコメントを何回も読みました（笑）これからも届虹をよろしくお願いします（；＿；）！！ (2018年2月27日 9時) (
レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - カワウソさん» 更新が不定期になってしまって申し訳ないです（；＿；）早く続き公開できるように頑張ります！もう少しお待ちください（；＿；） (2018年2月27日 9時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - Mioriさん» 返信かなり遅くなりましてすみません（；＿；）こちらこそコメントありがとうございます！7章もよろしくお願いします（；＿；）！！ (2018年2月27日 9時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
カワウソ(プロフ) - 全然飽きません！何回も1から読み直しています！笑 まだまだ完結は先かもと仰っていましたが、まだまだ続いてほしいのが本音です笑 更新頑張ってください！ (2018年2月26日 23時) (レス) id: ce39b06bba (このIDを非表示/違反報告)
HWJ98yGIRs5Srag(プロフ) - 続きが見たいです (2018年2月20日 23時) (レス) id: a4a7a47dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年1月27日 11時
