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254(atae) ページ19

○atae said


あけたグラスを差し出せばつがれる白ワイン。


日「はい、かんぱーい。」

與『…日高どしたん。』

あ「さあ…」


隣のさくらに耳打ちすれば困ったような顔で首を傾げる。


あ「みつくん、もっとゆっくり飲もうよ。」

日「大丈夫だって。」

末「あ、もうすぐはじまる!テレビつけて!」

あ「ダメだって!!」

西「秀太!リモコンそっちで隠してて!」

あ「あーーー!」

浦「さくらちゃん諦めよっか。」

與『ほら、さくら座って』

宇「楽しみ。さくらの演技始めて見る。」



ワクワクしてるメンバーを横目にさくらがため息をついて浮かしていた腰を下ろす。



あ「最悪…」


始まったドラマは最初からシリアスな展開。

思ったよりストーリーが面白くてさくらはまだ出てきていないにも関わらず引き込まれる。


末「あ、さくら。」


ドラマが半分以上進んだころやっとさくらが登場。

主人公の友人役で登場したさくらは全然不自然じゃなく物語に溶け込んでいて少し驚く。


あ「恥ずかしい…」


小さく呟いて恥ずかしさを隠すようにお酒を飲むさくらをちらりと見る。

画面の中のさくらは落ち着いたしっかりした女性の役で主人公の相談に乗っている。


浦「結構出番多いんだね。」

あ「うん。ありがたいことに。」



凄いな、という思いと同時に湧き上がる

少しの嫉妬。



演技の仕事に挑戦させてもらったことはある。

だけど自分でも向いてないと思ったし周りにも高い評価はしてもらえなかった。


それで良い、と思った。

俺の仕事は歌とダンス。それで充分。



だけど目の前にいる芸能界に入って1年の彼女は、

俺より歳下で経験も少ない彼女は、


素人の俺が見ても分かるくらい才能に溢れてる。


デビュー当時メンバーに抱いていたライバル心。

それに似たものを俺は初めてさくらにも感じた。



宇「凄い凄い!可愛かった!話も面白い!毎週見るね!」

あ「ありがとう宇野ちゃんー。」

西「いやぁ、さくら凄いね。」

末「本当に。びっくりした。」

浦「頑張ってるんだねさくらちゃん。」

與『全然ちゃう人みたいやった。』

あ「えーみんなありがとうなんか照れる…」



ふと、何も言わない日高を振り返る。


與『日高はーなんか感想ないん。』

日「んー?」


テーブルに頬杖をついた日高がさくらを見る。






日「可愛すぎてどきどきした。」






さくらの顔が真っ赤になったのと、秀太が視線を逸らしたのが視界の端に見えた。

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saku(プロフ) - カワウソさん» 泣きたくなるくらい嬉しいコメント本当にありがとうございます(;_;)嬉しくてそのコメントを何回も読みました(笑)これからも届虹をよろしくお願いします(;_;)!! (2018年2月27日 9時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - カワウソさん» 更新が不定期になってしまって申し訳ないです(;_;)早く続き公開できるように頑張ります!もう少しお待ちください(;_;) (2018年2月27日 9時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - Mioriさん» 返信かなり遅くなりましてすみません(;_;)こちらこそコメントありがとうございます!7章もよろしくお願いします(;_;)!! (2018年2月27日 9時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
カワウソ(プロフ) - 全然飽きません!何回も1から読み直しています!笑 まだまだ完結は先かもと仰っていましたが、まだまだ続いてほしいのが本音です笑 更新頑張ってください! (2018年2月26日 23時) (レス) id: ce39b06bba (このIDを非表示/違反報告)
HWJ98yGIRs5Srag(プロフ) - 続きが見たいです (2018年2月20日 23時) (レス) id: a4a7a47dac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:saku | 作成日時:2018年1月27日 11時

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